フリーマガジン「R25」を発行するメディア・シェイカーズのM1・F1総研がこのほどエナジードリンクについての調査を行った。7月12~15日、一都三県に住む、20~50代の男性ビジネスマン1万人を対象にエナジードリンクの飲用経験の有無を訊ね、さらにそのうちの月1回以上飲用している各年代100人ずつ計400人を対象に、エナジードリンクの飲用実態やブランド認知について訊ねた。
“エナジードリンク”とはカフェインやアルギニンなどを含み、エネルギー補給を謳う炭酸入りの清涼飲料水。調査の結果、1万人のビジネスマンのうち61.9%がエナジードリンクの飲用経験があると回答。飲用時間は「朝」が34.8%でトップを占め、飲むシーンでは「元気・活力を出したい」(45.0%) 、「気合を入れたい・テンションを上げたい」(34.3%) 、「仕事でやる気を高めたい」(29.0%)の順で多く、「疲れがたまったと感じた」(26.8%)ときにクスリ的に飲むよりも、仕事のやる気を高める朝に飲むスタートダッシュのためのドリンクと位置付けている人が多いことがわかった。
また、エナジードリンクで仕事のやる気をチャージしているビジネスマンだが、仕事時間でやる気を高めたい時間帯は、「始業前・出社時」が68.8%と大多数。中でも、30代、40代はそれぞれ70%、74%と始業前の気力アップに最も意欲的で、始業前にエナジードリンクで気力を高めている様子が伺い知れる。
さらに、全体の88.3%が「効率的に働きたい」と回答する中で、30代は93%とより意識が高かった。他にも40代の72%が「時間は有効に使う」、30代の77%、40代の71%が「仕事を通じて成長したい」、30代の72%、40代の71%が「仕事には起動力が大事」と答えるなど、全年代と比較して30代、40代は特に働く意欲や意識が高いことが示された。
一方、エナジードリンクのブランド認知率では、1位「レッドブル」(95.8%)。日本でエナジードリンク市場を開拓したパイオニアとも言える製品の認知率はどの年代でも最も高かった。次いで認知率が高かったのが「リゲイン エナジードリンク」(80.5%)。栄養ドリンクの“リゲインブランド”から、働く人をターゲットに今年7月に発売された商品で、アルギニン1000mgや豊富なビタミンB群を配合しているのが特徴。「無敵の起動力」をキャッチフレーズに、仕事前の飲用を前面に打ち出し、モデルのすみれを起用したラムちゃんの実写CMで認知率も2位に。そして3位は「モンスターエナジー」(66.8%)と続く。また認知率は高くないものの、女性向けにターゲットを絞った「Joma(ジョマ)」(15.3%)や「Hacco(ハッコ)」(3.8%)など、各メーカーから多様なエナジードリンクが発売されている。
やりがいと責任感が増し、仕事の醍醐味を味わう30代・40代。働き盛りの世代には、疲労をリセットするための栄養ドリンクよりも、平静の状態からさらに気力・体力を高めるエナジードリンクのほうが受け入れられているようだ。