内閣府は6日、2014年6月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値を発表した。それによると、現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」は前月比1.8ポイント低下の109.4となり、2カ月ぶりに悪化した。消費増税に伴う駆け込み需要の反動が続いていると見られる。
内閣府は、一致指数を踏まえた基調判断を前月までの「足踏みを示している」に据え置いた。
景気の先行きを示す「先行指数」は前月比0.7ポイント上昇の105.5と、5カ月ぶりに改善。遅れて動く「遅行指数」は同0.9ポイント低下の116.9と、3カ月連続で悪化した。
一致指数を構成する11系列のうち、上昇に寄与したものは2系列、低下に寄与したものは9系列。前月比を見ると、生産指数(鉱工業)は前月比3.3%減、鉱工業生産財出荷指数は同3.3%減、大口電力使用量は同0.4%減、耐久消費財出荷指数は同4.1%減、所定外労働時間指数(調査産業計)は同1.4%減、投資財出荷指数(輸送機械を除く)は同1.0%減、中小企業出荷指数(製造業)は同5.0%減などとなった。