エプソンは5日、ビジネスプロジェクタの新製品として、中規模の会議室からホールでの利用シーンにも幅広く対応した多機能パワーモデル「EB-1985WU」と「EB-1975W」の2機種に加え、重量約2.4kgと軽量コンパクトなサイズな上にカンタンに誰もが使えるスタンダードモデル「EB-W28」を8月21日に発売すると発表した。価格はいずれの機種もオープンプライス。エプソンダイレクトショップでの価格は「EB-1985WU」が548,000円(税抜)、「EB-1975W」が398,000円(税抜)、「EB-W28」が92,500円(税抜)。
高ルーメンかつ高解像度を実現した多機能パワーモデル
「EB-1985WU」はフルハイビジョン以上の高解像度であるWUXGA(1,920×1,200)に対応しつつ、独自の3LCD技術と相まって、室内で照明を落とさずに映写しても十分な見やすさが確保される明るさ4,800ルーメンを実現している。また、「EB-1975W」に至っては5,000ルーメンという明るさを実現し、現状PCのメインストリームであるWXGA(1,280×800)に対応している。もちろん、双方のモデルは全白のみならずカラーでも明るくメリハリの利いた映像を映し出せる3LCD方式を採用している。
また、ビジネスシーンで利活用が進んでいるスマートフォンやタブレット端末からワイヤレス投影が可能となるよう、スクリーンミラーリング機能を搭載。MiracastまたはIntel WiDi(バージョン3.5以降)に対応したスマートフォンやタブレット端末、ノートPCから煩わしいケーブルを用いることなく写真や動画、プレゼンテーション用のPDF資料等を表示させることが可能となっている。加えて、オプションの無線LANユニット「ELPAP07」と専用アプリケーション「Epson iProjection」を用いることでもiOS、Android端末から写真やドキュメンテーション、Webサイトを投写することが可能だ。さらに、環境光に応じて明るさを自動で調整する照度センサーを新たに搭載するなど、多岐に渡るビジネス上での利用シーンでその映像クオリティを遺憾なく発揮してくれる。
スクリーンミラーリング機能やMHLへの対応など、スマートデバイスとの親和性も非常に高い |
実際に「EB-1985WU」でタブレット端末にある映像をスクリーンミラーリング機能で投写しているデモンストレーション。映像のみならず音声も迫力満点で楽しむことができた |
写真左は「EB-1985WU」でPC画面とタブレット上の映像を同時に表示したもの。WUXGA解像度ならではの表示能力は、Excelのセルの文字もクッキリと判読可能。写真右は「EB-1975W」で約100インチの大スクリーンに投影している様子。室内が明るいのにもかかわらず、細かな文字やセルの色も非常に見やすいと感じた |
もちろん、従来より高い評価を得ていた投写補正機能「ピタッと補正」や、ネットワークに接続されたスマートフォンやタブレット、PC端末最大50台のなかから投写画面を選択して1~4画面分割表示が可能な付属ソフトウェア「EasyMP Multi PC Projection」、PCを使わずにプレゼンテーションが行える「PCフリー」機能なども標準で搭載されている。
より一層の利便性が追求されたエントリーユーザーにも最適な「EB-W28」
スタンダードモデルとしての位置付けで発表された「EB-W28」ではあるが、多機能パワーモデル譲りの3LCD方式を採用しており、高い映像表現力を誇っている。気になる明るさは2,900ルーメンを実現しており、照明を落とさずに明るい室内においてもクッキリと鮮やかな映像を投写することが可能だ。会議室のように独立して照明を落とせない共用の打ち合わせスペースなどでも十分な視認性を保ったまま映像を投写できるというポイントは、持ち運びが可能なモデルとして魅力的だろう。また、WXGA(1,280×800)の解像度に対応するなど、コンパクトでありながら十二分な投写映像クオリティを実現している。
多機能パワーモデルでも対応していた「Epson iProjection」だが、「EB-W28」ではより一層の利便性を追求し、スマートフォンやタブレット端末との接続をより簡便化するよう、スクリーンに投写されたQRコードをモバイル端末で読み取ることでカンタンに無線接続が可能となっている。いつでもどこへでも持ち運べるサイズと重量、ビジネスシーンで利活用の進むスマートデバイスとの相性の良さも、エプソンのビジネスプロジェクターならではだろう。
「EB-W28」とモバイル端末を「Epson iProjection」を用いて接続するデモの流れ。写真左はモバイル端末上で「QRコードで接続する」ことを選択し、写真中央のようにスクリーン上に表示されたQRコードを端末のカメラで読み取る。すると、写真右のようにモバイル端末内の映像等をカンタンに表示することが可能だ |
また、今回市場に投入される3機種すべてにMHL規格に対応しており、プレゼンや会議といったビジネス用途はもちろん、スマートフォンで撮影した画像や映像、その他コンテンツを表示させることができるなど、ビジュアルエンターテインメント用途においてもその実力を発揮してくれることだろう。