牛肉より豚肉や鶏肉を好む中国人でも牛丼は例外!?

日本料理を代表するメニューのひとつである寿司は、中国でも手軽に楽しめる回転寿司店の普及により、中国の大都市ならどこでも見られるポピュラーな食べ物のひとつとなっている。そして、寿司に続く日本料理の「現地化」が期待される注目メニューが牛丼だ。中国版ツイッターの「ウェイボー」では、吉野家の牛丼好きの中国人ネットユーザーたちが、自作の牛丼についてつぶやいている。

自作牛丼に「良妻賢母」と絶賛

「吉野家の牛丼が好きすぎて、いつでも食べたいから自分で作るしかない」と、朝10時にツイートしたある若い女性ネットユーザーは、その2時間後の12時に「やった! 吉野家の味が再現できた」と喜びコメントで成果を発表。また、北京在住のあるユーザーは「吉野家の牛丼が食べたいけど、暑くて外に行きたくないから自分で作った。牛肉の量が自分好みにできるのがうれしいね」とつぶやく。

さらに、「吉野家の牛丼に挑戦してみた」というツイートとともにある主婦がアップした自作牛丼の写真には、「おいしそう!」「旦那さんは幸せ!」「良妻賢母」などと絶賛コメントがなされていたりする。

日本のあの調味料に注目

吉野家風牛丼作りの喜びを友達と分けあいたくて、独自のレシピを披露するツイートも少なくない。「牛肉細切れ、10cmに切った玉ねぎ、砂糖、醤油、カキ油、水、塩」という材料とともに、細かなレシピを提案しているという人も。こうしたツイートには他の牛丼好きも鋭く反応しており、「水、砂糖、塩、醤油があればOK。でも、輸入品スーパーで日本の甘い料理酒"みりん"を買って使えば、より本格的」と、みりんについて丁寧に紹介しているコメントもある。

とはいえ、やはり吉野家の店舗に行って食べるのが好きな人は依然多いようだ。「列車の出発が遅れたけど、吉野家の牛丼が食べられたからハッピー」という人、さらに「おなかが痛くても、吉野家のご飯を食べに行く!」という吉野家ラブな人もいる。

中国では、一般的に牛肉より豚肉や鶏肉の方が多く食べられている。その中で、味付き牛肉をご飯の上にのせる、というスタイルは、まさにそれまで食べつけなかった生魚をご飯の上に載せる寿司とも通じるシンプルさで、中国人たちに愛されてきている。吉野家ファンは自作も楽しみながら、吉野家の牛丼の味を追求しているようだ。

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