京都府と京都市は、2015年4月にオープン予定の京都動物愛護センター(仮称)の起工式を、7月20日に京都市南区の上鳥羽公園で実施した。
同施設は、動物の譲渡だけではなく、人と動物が共に暮らすための拠点としてオープンする。施設内には、夜間動物救急診療所や動物と触れ合うスペース、ドッグランなども設置予定。敷地は、現在の市家庭動物相談所(南区)の5倍近い約1万平方メートルで、災害時に被災動物の支援をするため動物用医薬品などを保管する倉庫も設けるという。
運営は府市職員とボランティアスタッフが担当する。動物の世話や譲渡に関する業務のほか、ペットの終生飼育に関する啓蒙活動、ペットのしつけ教室、老人ホームへの犬の派遣などソフト事業にも力を入れるとしている。
起工式には、京都府の山田啓二府知事と京都市の門川大作市長のほか、動物愛護の財団法人を立ち上げた女優の杉本彩さんも出席した。門川市長は「府市一体で取り組み、人と動物が共生する豊かな社会のため世界に冠たる施設としたい」と述べた。