熱愛・破局・事件などの芸能ゴシップを中心に、話題満載のワイドショーをイイとこ取りで紹介。これを見れば、1週間分の芸能ニュースを総ナメできる!
※【爽快情報バラエティー スッキリ!!】→【スッキリ】、【情報プレゼンター とくダネ!】→【とくダネ】、【情報満載ライブショー モーニングバード!】→【バード】、【ノンストップ!】→【ノン】、【情報ライブミヤネ屋】→【ミヤネ】と略表記します
●「流血、フラフラのアラフォーSMAPが27時間完走!」【ノンストップ】
土日にかけて行われた27時間テレビ。司会は結成27年目のSMAPが務め、全員アラフォーながらも見事に不眠不休で完走した。
今回の27時間テレビは、オープニングからは異例尽くし。にぎやかな演出があると思いきや、映し出されたのは「SMAPの生前葬」。森且行の脱退、一時休業に追い込まれた稲垣吾郎と草彅剛の事件など、いきなりタブーに切り込んだのだ。その後、めちゃイケメンバーとの水泳大会では木村拓哉が水着を破かれて流血、「解散報道」をテーマにしたドキュメンタリー風ドラマ、上半身裸での朝風呂と熱湯風呂などで大奮闘。そして最後は、猛暑が襲いかかる中での屋外ライブが開催された。それまでの雷雨がウソのように上がり、5人は5000人が集まった会場で、全27曲45分7秒をノンストップで熱唱。途中で中居正広が座り込むなど、フラフラになりながらも歌い終えた。
フィナーレは、盟友・森且行からの手紙で涙。SMAPがここまで体を張るのは初めてだけに、評判・視聴率ともに昨年を上回る結果を出した。この頑張りを見たら、「フジテレビがまたも放送事故」「ジャニーズや大物芸人の接待」と文句を言っている人の方が残念に思える。
●「ローラの父親が詐欺で逮捕! 今後の芸能活動は?」【スッキリ】
警視庁が詐欺の疑いでローラの父親を逮捕した。容疑は知人がバングラデシュで診療を受けたと偽り、海外療養費など計1,200万円をだまし取ったことらしい。父親は26日に杉並署へ自ら出頭したが、容疑に関しては否認。一方、ローラは「全てがハッキリして欲しい」と、「父を信じる、信じない」ではなく、事件解明を望んでいるようだ。
これまで芸能界では、「子どもの不祥事で管理責任のある親が芸能活動を自粛」というケースは多かったが、「親の不祥事で子どもが芸能活動自粛」は、ほとんどないだけにこれまで通りローラの活躍は見られるだろう。CM起用中の各社は対応に追われているだろうが、ここで降板させたら逆に叩かれそうだ。
●「観月ありさがフェラーリ王子と結婚間近!? のフランス旅」【ノンストップ】
7月15日にフランス南部のセレブ御用達リゾート・サントロペでバカンスを楽しむ観月の姿がキャッチされた。彼女の横にいたのは、年商100億円で高級外車を何十台も持つ「フェラーリ王子」こと実業家の青山光司氏。観月から腕を回して顔を近づけたり、手をつないで散歩したり、熱愛報道があった今年4月以降も順調に愛を育んでいたようだ。
前回の報道では「タヒチ旅行」や「青山氏が10億円新居を建設中」という話もあっただけに、今回は「結婚か?」と思う方が自然だろう。青山氏は元妻・上原さくらとのドロ沼離婚がまだ記憶に新しいが、むしろ結婚願望が強いのは彼の方らしい。
しかし、ある芸能記者は、「結婚はない」と断言。その理由は観月の恋愛遍歴にあるという。これまで観月は、2004年にミュージシャンとの熱愛、2007年にモデルとの台湾旅行、2009年に俳優との焼肉デート、2011年には二世タレントとの交際を父に報告、さらにタレントとのお泊まりデートもあったが、交際を認めたことは一度もない。さらに昨年、「結婚をしない人生もアリかな」というコメントも話題になっていただけに、そもそも結婚願望がないのかもしれない。
●「『最もなりたい顔』の西内まりやが歌手デビュー」【スッキリ】
『Seventeen』モデルで、「10代女性が最もなりたい顔」1位を獲得したこともある西内が、8月20日の歌手デビューを発表。最近はモデルに加えて、ドラマ『SMOKING GUN』のヒロインを務めるなど女優としての活躍が目立つが、実は小学生時代から歌手に憧れていて、中学2年生のころからレッスンを続けてきたという。
ミュージックビデオではトップモデルらしい26種類の衣装替えを披露。さらにギターやドラムを演奏するなど、これまでの印象を覆すパワフルなパフォーマンスを見せている。このところ、若手女優の歌手デビューは空振り続きだけに、どんな反響があるのか楽しみだ。
●「X JAPAN・TOSHIが洗脳の12年間を激白」【ノンストップ】
先日、著書『洗脳~地獄の12年からの生還』を発売したTOSHI。衝撃的なタイトルだが、これを機に当時の苦しみをテレビ初告白した。
まず参加したセミナーについて、「最初は自己啓発セミナーみたいな形。すごく感動を伴うもので、とても自分が高揚して感動して、人生に迷っていた時でしたので、絶対的に正しいのだということが刷り込まれていく形でした」とコメント。幼少期の悲惨な体験を発表することからはじまり、親兄弟への恨みや怒りを表現するものに変わっていったという。
「長時間に渡って暗い密室で、主に女性が集団的に、叫び声(を上げ)、馬乗りになって、自分は床にひれ伏した状態です。そこで背中に馬乗りになってボコボコにされるので、非常に恐怖が伴っていました」と当時を振り返る。
罵倒や暴力を受け続けても、「(逃げ出す気には)全くならないですね。疑念に思うことも自分が悪いので、それを潰していかないといけないんだ。そういう方向に自動的に思い込むように、自分の中の回路・システム・思考がなってしまった」と語った。
また、主催者との合作CDを発売し、参加者の勧誘を続けるなど、団体に納めた金額は何と10億円超。さらに2008年、X JAPANの再結成コンサートが決まると、「それまでX JAPANは彼らの世界では宇宙的犯罪者だとか、世界をダメにした張本人とか……でも再結成するというお金の話が入ってきたときにコロッと『やれ』みたいなことになった。そこから何か違うんじゃないかと」。こう気づくまでに12年かかってしまい、父の死を知れなかったことを後悔しているという。
最後に、「若者や子どもが迷ったり踏み外したり、人生取り返しのつかないようにならないように、経験したことを伝えていくことが人生の仕事」とキッパリ。さんざん振り回されたX JAPANのファンたちは、今何を感じているのか。
●「関根麻里が韓国人歌手Kと結婚! 8月下旬に都内神社で」【ノンストップ】
2009年に出会い、ラジオでの共演ですぐに意気投合。その後、関根がKの単独ライブを見に行くなどのグループ交際を経て、親密になったという。2011年にKが軍隊に入り、会えなくなってしまったときも、関根は日帰りで韓国へ会いに行っていたらしい。つまり、多忙や徴兵制にも負けず、4~5年間ずっと愛情を育んできたようだ。 相手のKは、ソウル出身の30歳で身長177㎝。2004年に韓国で、2005年に日本で歌手デビューし、ドラマ『1リットルの涙』の主題歌が大ヒットするなど、一気に人気歌手となった。
関根は結婚後も仕事は続けるが、「9月いっぱいで『ZIP!』総合司会を卒業する」という噂は気になるところ。ちなみに日本での活動が多いKは、和にこだわって都内の神社で挙式するという。時期は8月下旬で親しい関係者のみだが、父親・関根勤のコメントも含め、楽しませてくれそうだ。
Kと共演の多い陣内智則は、「カッコイイし、歌もうまいんですけど、ものすごいさわやかな下ネタで、福山雅治さんみたい」と絶賛。この人はすっかり冷めてしまった韓流ブームとは無関係であり、結婚後もヒット曲が期待できそうだ。
●「係争中の美川憲一が、涙のち……怒り!」【ノンストップ】
6月に亡くなった作曲家・中川博之さんの『お別れの会』が行われ、代表曲『さそり座の女』を手がけてもらった美川憲一が参列。「先生のおかげで今の私がある。今年は私も先生も50周年だったのに……」と涙ぐみながら弔辞を述べた。
美川といえば、前所属事務所から2億円の損害賠償請求を起こされているが、「(中川)先生は『気にしない方がいいよ。分かっている人はみんな分かっている』と言ってくれました。やっぱり(前所属事務所に対して)怒ってくれていたようです」とここでも感謝。ただ、記者から「示談はしませんか?」と聞かれると表情が一変し、「何で私が示談しなきゃいけないの!」とピシャリ。「本当はもっとおおらかな大人の気持ちになれればいいと思いますけど、そうはいかないわよ」とクギを刺すあたりが、貫禄を感じさせた。
●「絶好調のドラマ『HERO』と児玉清さんの感動秘話」【ノンストップ】
13年ぶりに復活したドラマ『HERO』のあるシーンが「感動的」と話題を呼んでいる。第1話で2011年に亡くなった児玉清さんが写真での再出演を果たし、エンドロールで「Special Thanks」の文字が贈られたのだ。
また、それを見た長男の北川大祐さんが、「ある日、フジテレビさんから『写真を使わせていただきたい』というお話をいただいたんです。もちろん私は『どうぞご自由にお使いください』と快諾しました。初回放送は家族みんなで拝見しました。最後のテロップからは、スタッフの方々の温かい気持ちが伝わってきました」とコメントしたことが、さらなる感動を呼んだ。
児玉さんが亡くなってから3年。新シリーズの中でも、児玉さんが演じた鍋島次席検事は亡くなっている設定だったことも涙を誘う一因となっていた。そもそも『HERO』は、児玉さんにとって思い入れの深い作品。ドラマ出演から遠ざかっていたが、長女・奈央子さんの強い推薦で出演を決め、ドラマは大ヒットしたが、その翌年奈央子さんは天国へと旅立ってしまった。今回の再出演は、父娘そろって天国から見ていたのかもしれない。
●「上半期ブレイク芸人大集合!『PON!-1グランプリ』開催」【PON!】
「今年ブレイクした芸人が冠コーナーをかけて生ネタを披露する」という夏休みっぽい企画。メンバーは、無回転あるあるを封印した本田圭佑のモノマネの『じゅんいちダビッドソン』、シミュレーション歌ネタの『馬と魚』、「ダメよ~ダメダメ!」の『日本エレキテル連合』、熱血一人芝居の『あばれる君』、女子中高生に人気のコント職人『シソンヌ』だった。「シソンヌがブレイク芸人!?」と思っていたら案の定、断トツの最下位。結果はこちらも断トツで、『日本エレキテル連合』が優勝した。ここまでのキワモノキャラだけに「どんな冠コーナーになるのか?」、ちょっと楽しみだ。果たして生放送でどれだけ攻められるのか、自ら賞味期限を延ばすチャンスを得た。
今週のワイドショーや情報番組は、『るろうに剣心』の佐藤健と武井咲や、『ホットロード』の能年玲奈など、夏映画のPR出演が目立った。8月1日の『あさイチ』にも能年玲奈が出演。『あまちゃん』以来1年ぶりの登場だったが、当時は放送事故を思わせる沈黙や、「私は生ゴミみたい」などの珍コメントが話題を呼んでいた。
今回も小声でうつむき加減ながら、その表情は大人びた印象に。ただ、「生ゴミでいるためにも頑張りたい」というコメントは変わっていない。ちなみに出演番組は録画して見ているようで、声の小ささなどは自覚して直そうとしているらしい。
木村隆志
コラムニスト、芸能・テレビ評論家、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブにコラムを執筆するほか、業界通として各メディアに出演&情報提供。取材歴1000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など