南海電気鉄道はこのほど、高野山駅の駅舎改修工事に着手したと発表した。高野山が弘法大師空海によって開創されてから1,200年目を迎えるのを記念し、2015年に執り行われる大法会に合わせ、高野山の玄関口を生まれ変わらせる。

高野山駅舎改修後イメージ

駅舎改修工事では、1930(昭和5)年の開業以来使われてきた国の登録文化財である駅舎の外観を、可能な限り開業当時の意匠へ復元するとともに、構造用合板による耐震補強を実施。乗車券・特急券の販売窓口のオープンカウンター形式への改装、駅舎内へのバス案内カウンターの整備、売店の改装もあわせて実施する。2階には高野山の四季や高野山へ至る鉄道の歴史などを展示するスペースや休憩スペースを設ける。2015年2月末完成予定。

高野山駅の改修工事に合わせて、極楽橋駅でもコンコース美装化工事を実施。高野線の電車からケーブルカーへ乗り換えるルートにあたるコンコースと連絡通路の壁面・天井を塗装するほか、ホームの一部やコンコース、連絡通路にあんどん型の照明器具を設置する。工事期間は8月3日から10月末までの予定。