iOS 6でGoogleのデータからApple独自のデータに切り替えられた「マップ」。公開当初はデータと地図上の表示に食い違いが多く、海上などありえない場所に駅が表示されたり、地名や施設の名称に関する情報が少なすぎたりなど実用的とはいえない状態だったが、その後アップデートを繰り返した結果、信頼性はかなり回復された。
しかし、マップアプリとしての完成度は、やはり「Google Maps」のほうが上を行っていると言わざるをえない。地名や建築物などで検索をすると、主だったものは同様にヒットするが、「Google Maps」のほうが正確な位置を示すことが多い。「○○市△△町□□番地」の検索結果は変わらなくても、店舗名や建築物名、ランドマークなど地図関連情報の集積度でいえば、「Google Maps」のほうが上だろう。
役所・役場の検索でも、iOS標準の「マップ」と「Google Maps」では差が出る。どちらも「横浜市」と検索すると、横浜市中区にある横浜区役所がヒットするものの、「京都市」と検索すると「マップ」では京都府の山奥が指されてしまう。「○○市役所」とすれば「マップ」も正確な検索結果が反ってくるが、市町村名だけで検索された場合はその代表として役所・役場の位置を返す、というポリシーを徹底している「Google Maps」のほうがミスは少なそうだ。
逆にいえば、役所・役場を調べたいときには、検索語に「役所」や「役場」の文字を含めずにすむ「Google Maps」のほうが効率的ということになる。もし、目的地のランドマークがわからない場合には、「Google Maps」で市町村名を検索してみよう。その市町村の役所・役場の位置が表示されるはずだ。
操作手順をカンタン解説
1 iOS標準の「マップ」で市町村名だけで検索しても、市町村役場の正確な位置がわかるとはかぎらない。たとえば「京都市」で検索すると、市役所があるとは思えない山奥が指し示される |
2 市町村役場を調べたいときには、「Google Maps」のほうが確実だ。「役所」や「役場」という文字を含めることなく、市町村名を検索するだけで確実に役所・役場の位置が表示される |
(提供:iPad iPhone Wire) |