米AMDは30日(現地時間)、"Seattle"の開発コード名で知られる64bit ARMベースの「AMD Opteron A1100」プロセッサを搭載する開発キットに提供開始を発表した。現在、同社のWebサイト(リンクはこちら)を通して導入の申し込みができ、日本も発送可能な地域に含まれている。提供価格は2,999ドル。

Opteron A1100シリーズは、4または8コアのARM Cortex-A57をベースとしたサーバ向けプロセッサ。製造プロセスは28nmだ。キャッシュは最大4MBの共有L2、8MBの共有L3。メモリはECC対応のDDR3またはDDR4のデュアルチャネル構成で、転送速度は最大1866MT/秒、SODIMM/UDIMM/RDIMMスロット×4基までをサポート。ほか、インタフェースはPCI Express 3.0 x8、SATA 3、10Gbit Ethernet。セキュリティ面ではARM TrustZoneテクノロジや、Cryptoおよびデータ圧縮コプロセッサを利用できる。

昨年公開されたOpteron A1100シリーズの概要

今回の開発キットでは、マイクロATXフォームファクタの基板に4コア版のOpteron A1100を搭載し、最大16GBのDDR3 DRAMレジスタードDIMMスロッ×2基、x8×1基またはx4×2基構成が可能なPCI Express 3.0コネクタ、SATA 3×8基のスペックで、標準電源との互換性と標準的なUEFIブート環境を備える。ほかキットは標準Linux GNUツール・チェーン、デバイスドライバなど、Red Hat FedoraのLinux環境で利用できるツール/アプリケーションの提供を含む。