ANAは日本で初めて受領したボーイング787-9 型機を、世界初の定期便として8月7日羽田=福岡線に投入し、同日に羽田=伊丹、および羽田=松山線へも投入する。
今年度末受領予定の国際線仕様は215席
ANAは今年度内に、今般受領した国内線仕様の初号機を含め、787-9型機を3機受領する予定。今年度末に受領予定の国際線長距離仕様の初号機は、787-8型機の国際線長距離仕様機(169席)に比べて46席多い、215席仕様とした。
787-9型機は787-8型機よりも高い燃費性能を有しながら、約1.2倍の座席と貨物を搭載することが可能な、高い運航性能・経済性・豊富な座席数を兼ね備えた最新鋭機。国内線では約400席という規模を生かし、787-9型機を主要幹線中心に投入することで、運航コストを低減させて収益力向上を実現させていくという。
国際線では、欧米などの長距離路線を中心に、既存大型機では事業性の確保が困難であった路線への投入や、787-8型機等で開拓した市場の成熟度合いに合わせて787-9型機へ大型化させる。787-9型機は、低運航コストを維持しながらより多くの旅客・貨物需要の取り込みを可能にし、伸びゆく国際線需要に柔軟に対応する推進力になることが目指されている。