我々が感じる「暑さ」は気温に比例するが、その他の要素にも影響を受ける。そのひとつが湿度で、気温が高くなくても湿度が高ければ蒸し暑さを感じ、反対に気温が高くても湿度が低ければそれほど蒸し暑さを感じない。気温が高ければ汗をかくものだが、湿度も高いと汗は蒸発しにくく、気化熱を利用した体温調節機能がうまく作用しなくなることが原因だ。
熱指数(Heat Index)は、かんたんにいえば気温と湿度から体感温度を計算する方法のこと。その公式は「-42.379 + 2.04901523T + 10.14333127R - 0.22475541TR...(以下略)」と複雑で、アメリカ海洋大気庁(NOAA)には華氏ベースの熱指数表が掲載されている。
iOSに付属のアプリ『天気』は、夏の間は熱指数を表示してくれる。操作はかんたん、画面上部の気温部分をタップするだけ。たとえば、以下に示す画面では熱指数が「40°」と表示されていることがわかる。
その熱指数がどのような状態/危険度を意味するかは、前述したNOAAのWEBサイト(リンク)を見ればわかる。ただし情報は華氏ベースのため、ここ日本では摂氏ベースに置きかえなければならない。ざっくりとした変換式「°C = (°F-30) ÷ 2」に当てはめると、摂氏35°は華氏95°、摂氏40°は華氏104°……熱指数40°という値は、熱中症や熱疲労にじゅうぶん注意しなければならないレベルとわかる。まさに猛暑が続く日本列島、熱指数をまめにチェックして体調管理に役立ててほしい。
操作手順をカンタン解説
(提供:iPad iPhone Wire) |