メルセデス・ベンツ日本は、愛知県豊橋市に新車整備センターを新設し、8月18日から操業開始する。現在稼働中の茨城県日立市の新車整備センターと合わせて2拠点体制となり、国内におけるメルセデス・ベンツおよびスマートの安定的な車両供給体制が実現する。
同社は2009年まで、日立市・豊橋市の2拠点体制で新車整備を行ってきたが、整備能力向上と当時の市場環境と販売状況を踏まえ、2010年に日立1拠点に集約していた。
一方、2010年以降の販売実績は4年連続で対前年を上回り、昨年は5万5,000台を超え、過去最高台数を記録。今後の商品の多様化に対応するため、新車整備能力の拡張が急務と判断し、豊橋市に新車販売センターを新設することを決定した。
豊橋新車整備センターの新設により、新車整備能力は従来の約3割向上し、物流の効率化と相まって、これまで以上にデリバリーの時間短縮が可能となる。なお、豊橋新車整備センターの新車整備業務は、これまで培ってきたメルセデス・ベンツ日本の新車整備のノウハウに加え、輸入車整備、物流分野で豊富な経験を持つ上組(本店は兵庫県神戸市)に業務委託し、2社のパートナーシップの下、高品質な商品供給を行う。
また、インポーターとして初めて、新車を購入したユーザーに整備完了直後の車両を直接納車する「デリバリーコーナー」を併設する。ここでの納車には、豊橋市が中心となって提案し、昨年4月に規制緩和の形で実現した、日本で唯一、全国のナンバープレートの封印取付けが可能な制度をいち早く活用する。これにより、ユーザーは自身の新車を新車整備センターから運転して帰ることが可能となる。メルセデスブランドをより身近に感じてもらう新たな取組みとして、施設の見学受け入れも予定しているという。