女性が家庭と仕事の両立ができるようにと作られた法律、「男女雇用機会均等法(1986年)」が施行されてから早くも30年近くが経過しようとしています。この法律の施行によって、女性の社会的立場は強化され、女性の社会進出と地位向上が図られました。その結果、専門性や特殊性の求められる職業では、それらに従事する女性の方が、同年代の男性よりも年収が高くなる傾向があります。
例えば、女性の進出が著しい「薬剤師」でみると、30~34歳までの平均年収が約540万円、同じく女性の割合が多い「キャビンアテンダント」だと、35歳の平均年収が約525万円となっています。国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、30~34歳・男性の平均年収が約380万円(2012年度)だといいます。専門性や特殊性のある職業に従事する女性が、同年代の会社員の男性と交際中だと仮定すると、女性の方が年収が高くなる場合があるはずです。
私たちが女性のお客さまに対して行っているアンケートの中に「食事の支払いはどちらがしますか?」という項目があります。回答は「彼氏が多めに払う」が55.9%、次いで「割り勘」が21.3%、以下「彼氏が全額払う」が10.1%、「自分が多めに払う」が8.2%、「自分が全額支払う」が4.5%という結果でした。
彼氏と自分との関係、彼氏の年収等によって、支払う割合は変わって来ますが、賢い女性たちは常に彼氏を立て、彼氏のプライドを護ることを忘れていません。時には、彼氏の懐具合を敏感に察知して、スマートに、そしてさりげなく、「自分が多めに払う」または「自分が全額支払う」のを厭わないようです。スマートに、さりげなく、彼氏の気持ちを察知して上手く振る舞える女性が求められるのは言うまでもありません。
以前、結婚の相談に来られた30代前半の男性のお客様・Aさんのお話です。大学卒業後に公務員をされていますが、年収は約450万円とのこと。このAさんがお見合い相手に選んだのが、さる上場企業で専門職をされている30歳の女性・Bさんでした。彼女の年収は約700万円。Bさんの方が年収が多いのを引け目に感じていたAさんでしたが、正直にそれを話したところ、「私はあなたの人柄と将来性を買っています」という返事をもらい、結婚へと歩を進めるに至りました。Aさんの真面目で実直な人柄と、安定した職業に就いていることで、「将来性」を評価したのだろうと思います。逆にAさんは、年収差に関しての不安を聞いたにも関わらず、敢えてそれに言及せず、人柄と将来性を評価してくれたBさんに対して、更に好意を寄せたといいます。
年収に不安があって、恋愛や結婚に二の足を踏んでいる人もいるかもしれません。しかし、きちんと人生計画を立て、それに向かって努力しているのであれば、異性はきっとそれを評価してくれます。もしも、評価してくれない相手であれば、その時点で交際を続けるか否かを再考するべきであると思います。
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執筆者プロフィール : 坂田 陽子(さかた ようこ)
福岡県生まれ。20代の半ばから恋愛・夫婦問題に関するカウンセリングを開始する。その相談件数は年間1万件以上。多くの案件を解決した経験から独自の恋愛論を展開し、各メディアで人気に。現在では、経験を活かし、結婚相談所「ブライダルジャパン」と社会人サークル「東京アクティビティ」を主宰している。これまでに、多数の出逢いと成婚を手がけ、30代女性の成婚率においては90%以上を誇る業界屈指の恋愛カウンセラーである。
坂田陽子の結婚相談所「ブライダルジャパン」→http://www.bridaljapan.com/