シャープは29日、ウォーターオーブンレンジ「ヘルシオ AX-XP100」を発表した。同日、東京都内で新製品発表会を開催し、実演を交えながら、新製品の機能や特長などを紹介した。試食会も行われたので、本稿ではその様子もお届けする。

10年目のプレミアムモデル

まずはじめに登壇したのは、シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部 事業部長 冨林達実氏。シャープ独自の「ウォーターヒート技術」は、最初から最後まで食品を「水」で調理するもので、脱油や減塩のほか、野菜の甘みやうまみを引き出す効果が見込める。また、庫内に水蒸気を充満させ、食品を包み込むように加熱するので、電子レンジやヒーターでの加熱に比べてムラができにくい、と冨林氏は説明した。

「ヘルシオ」は、2014年に10周年を迎える

「HEALSIO」ロゴ入りのエプロンを身に付けて登壇した冨林氏

健康ブームの高まりとヘルシオの進化

ヘルシオ独自の「ウォーターヒート技術」

続いて、同社 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部 商品企画部 主事 吉田麻里氏が登壇し、2014年の新機種である「AX-XP100」を紹介した。AX-XP100は、業界で初めて「焼き」「蒸し」の同時調理ができるようになったオーブンレンジ。新開発の「3ドライブハイパワーエンジン」によって、「上下2段別加熱」「上段集中加熱」「2段均一加熱」の3つの加熱方法が可能となり、ユーザーは用途に応じて使い分けられる。

「AX-XP100」について説明する吉田氏

新開発の「3ドライブハイパワーエンジン」

吉田氏によれば、別々に調理すると42分かかる献立も、「上下2段別加熱」で同時に調理することによって調理時間を23分に短縮できるという。単一のメニューなら「上段集中加熱」を使用すれば、調理時間8~10分で「焼き」または「蒸し」調理が完了する。「2段均一加熱」では、循環ファンが庫内の気流をきめ細かくコントロールするので、ムラを抑えた焼き上がりになるという。

「上下2段別加熱」で時短調理が可能に

メインにプラスアルファで、栄養バランスにも考慮した献立になる

健康食宅配サービスを運営するファンデリーの管理栄養士と共同開発したメニューも搭載。糖尿病や高血圧などの生活習慣病の疾病別に適したメニューが用意されている。

ファンデリーの管理栄養士 高村光子氏

生活習慣病などの疾病別健康メニューをファンデリーと共同開発した

高血圧の人向けメニューの一例「から揚げポン酢がけ」

同「かぼちゃサラダ」

新「ヘルシオ」のお手並み拝見!

吉田氏は、製品説明と並行して調理実演も行った。すべて「上下2段別加熱」機能を使用したもので、焼き蒸し同時調理メニューの調理例として「さばの塩焼き&茶わん蒸し」と「さけの香草パン粉焼き&あさりのトマト蒸し」、ファンデリーオリジナルメニューとして「カレーから揚げタルタルソース添え&バジル風味のポテトサラダ」を披露した。

【同時調理例 その1】「さばの塩焼き&茶わん蒸し」さばはこんがり焼け、茶わん蒸しは器を持つとぷるぷるしていた

【同時調理例 その2】「さけの香草パン粉焼き&あさりのトマト蒸し」さけはふっくらとした焼き上がりで、あさりはパカリと開いている

【同時調理例 その3】「カレーから揚げタルタルソース添え&バジル風味のポテトサラダ」揚げていないのに、見た目はから揚げそのもの!

吉田氏によれば、同時に調理した際のニオイ移りについて、きっちりと空間を仕切っているためその心配は必要ないとのこと。次ページでは、AX-XP100で調理したメニューを試食した感想などをお届けする。