資生堂はこのほど、20代~50代のビジネスパーソン2,400名を対象した、ニオイに関する実態調査の結果を発表した。調査期間は2014年7月8日~11日の4日間、調査方法はインターネット調査、サンプル数は2,400人(年代別男女各300人)。
まず、普段の自分の身だしなみに気になることがある人に対し、「職場の身だしなみとして気をつけている・ケアしていること」を聞いたところ、「自分の体から発するニオイ(体臭・足の臭いなど)」が42.2%で最も高く、続いて「汗」(42.1%)、「ヘアスタイル」(39.8%)との結果となった。
男女別では、男性1位が「ひげ」(44.6%)、2位が「汗」(37.5%)、3位が「自分の体から発するニオイ(体臭・足の臭いなど)」(37.0%)。女性では、1位が「ヘアスタイル」(50.7%)、2位が「服装」(49.1%)で、3位に「自分の体から発するニオイ(体臭・足の臭いなど)」(47.8%)がランクインしている。女性も、「スキンケア」(45.3%)や「メーキャップ」(40.1%)以上に、ニオイへの意識が高い結果となり、同発表には「多くの人が身だしなみのひとつとして見た目だけでなく、自分の体から発するニオイにも気をつけていることがうかがえます」とのコメントが添えられている。
自分の体から発しているニオイには加齢臭も含まれており、同実態調査では、「自分の体から発しているニオイ(口臭以外)の変化を感じた」経験がある人の集計も行われている。その結果、全体で59.4%、男女別では男性が63.3%、女性は54.4%が、ニオイの変化を感じた経験があると回答。男性は6割以上が、女性でも過半数が、過去と比較して自らの体のニオイの変化を実感していることが分かった。
次に、職場のニオイに関する実態調査として、全体の63.5%が「職場の男性に対して(加齢に伴う)年齢特有のニオイを感じたことがある」と回答したほか、「職場の女性」に対しても35.9%が「(加齢に伴う)年齢特有のニオイ」を感じていることが分かった。
併せて加齢臭の認知に関する調査も行われており、加齢臭を知っている人は全体で95.9%という高い認識率であったが、「男性だけだと思われがちだが、女性にも加齢臭はある」の認知は、全体で約半数の49.7%に留まっている。資生堂は、今回の調査結果から「自分に対しても他人に対しても、年齢特有のニオイへの関心は高く、『ニオイに対するエイジングケア』の意識は、男女ともに今後ますます高まりそうです」と、まとめている。
資生堂では、「デオ研」というWebサイトにて、体臭の原因や対策をまとめているほか、銀イオンの殺菌力に着目し、独自技術によって「銀含有ゼオライト」という成分を配合したデオドラント製品「Ag+」シリーズの開発・販売を行っている。さらに、同シリーズからは、加齢臭対策に有効な香料を配合した女性向け製品「エイジデオスプレー」と、男性向け製品「メンズエイジデオスプレー」が、2014年2月に発売されたばかりとなっている。