帝国データバンクは28日、バブル期の人気ディスコ店「ジュリアナ東京」の元・経営主体で知られる東運レジヤーが2014年7月16日、東京地裁から特別清算開始決定を受けたと発表した。負債は現在、調査中。
東運レジヤーは、1979年9月に創業したボウリング場経営業者。都内の運送会社のレジャー部門を分離独立する形で設立され、1991年5月には共同出資方式により本社ビル1階にディスコ店「ジュリアナ東京」をオープンした(現在は閉店)。
同店はバブル期のプレイスポットとして人気を集め、1992年9月期の年収入高はピークとなる約24億円を計上。以降は同年10月に「ジュリアナ東京」の運営および債権債務を関係会社に移管し、港区・芝浦でボウリング場「東京ポートボウル」を主体に、レストラン「フィッシャーマンズハウス」、フラワーショップ「S&F」などを運営していた。
近年はボウリング人気の衰退や同業他社との競合激化に加え、本業のボウリング場が大規模な改修工事を実施した影響もあって全体の客足が伸び悩み、2009年9月期の年収入高は約6億300万円に減少。損益面も利益率の高いボウリング場の運営が軟調となっていた上、減収の影響もあり赤字を計上していた。その後も業況は厳しく、2011年にボウリング場の運営を別会社に譲渡した上で、2014年1月20日の株主総会の決議により会社を解散していた。