高級炊飯器の進化は、近年著しいものがある。各社が様々な工夫を凝らしているが、実際に一番おいしく炊けるのはどれなのか? 製品を選ぶコツは何なのか? そんな疑問に答えるべく、7月22日に都内でプライベートイベント「カデンカフェ」を開催。高級炊飯器7モデルでご飯を炊き比べ、味の違いを検証してみた。
カデンカフェは、総合家電フリーマガジン「カデンプラス」を発行しているプラスワン・クリエイティブが、もっと多くのユーザーに家電製品を知ってほしい、もっと家電を好きになってもらいたいとの主旨で企画したイベント。テーマに則した各社の最新家電を集めて試用できる体験会となっている。今回は初めての開催ということで参加人数を30名程度に抑え、高級炊飯器をテーマに各社の最新製品を集め、同じ銘柄の米(つや姫)を炊いて食べ比べてみた。
今回使用したモデルは、シャープ「ヘルシオ炊飯器 KS-PX10B」、象印マホービン「南部鉄器 極め羽釜 NP-WT10」、東芝「備長炭 本丸鉄釜 RC-10VPH」、三菱電機「蒸気レスIH極厚本炭釜 NJ-XW105」、パナソニック「Wおどり炊き SR-SPX104」、日立「打込鉄釜 ふっくら御膳 RX-VW3000M」など5.5合炊きの製品。ほかにメーカー未発表の製品や3合炊きの製品、アイリスオーヤマのIH炊飯鍋なども参考で出された。各社製品のスペックは表を参照のこと。
メーカー/型番/名称 | パナソニック SR-SPX104 Wおどり炊き |
象印マホービン NP-WT10 南部鉄器 極め羽釜 |
三菱電機 NJ-XW105 蒸気レスIH 極厚本炭釜 |
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実勢価格(7月20日調べ) | 78,000円前後 | 97,000円前後 | 81,500円前後 |
本体サイズ(mm) | W266×D338×H233 | W295×D365×H240 | W253×D342×H225 |
本体重量(g) | 7,300 | 8,500 | 6,200 |
内釜重量(g) | 786 | 1,860 | 903 |
内釜素材 | 「ダイヤモンド竈釜」(内側:アルミ&ステンレス/ダイヤモンドハードコート、外側:中空セラミックス/金粉入り塗装) | 「南部鉄器 極め羽釜」(鉄&ステンレス、内側:プラチナコート) | 「極厚本炭釜」(10mm炭、ハードコート3層) |
炊飯方式 | スチーム&可変圧力 | 7通り炊き分け圧力 | 連続沸騰&自然圧力 |
保温時間 | 24時間(スチーム保温) | 40時間 | 24時間 |
おこげ | かまどおこげコース | ふつうおこげ、炊き込みおこげ | なし |
イチオシ特徴 | 主要20銘柄21品種炊き分けコンシェルジュ、Wおどり炊き | おこげを炊く「かまど極めメニュー」、7通り炊き分け圧力、DVD付属 | 水冷式蒸気レス、主要20品種を炊き分ける「銘柄芳潤炊き」 |
メーカー/型番/名称 | シャープ KS-PX10B-R ヘルシオ炊飯器 |
日立 RZ-VW3000M 打込鉄釜ふっくら御膳 |
東芝 RC-10VPH 備長炭 本丸鉄釜 |
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実勢価格(7月20日調べ) | 60,000円前後 | 105,000円前後 | 104,000円前後 |
本体サイズ(mm) | W263×D347×H230 | W275×D361×H246 | W270×D360×H229 |
本体重量(g) | 6,700 | 8,100 | 6,500 |
内釜重量(g) | 890 | 1,092 | 1,097 |
内釜素材 | 「極美ダイヤカット鉄釜」(炭素鋼・アルミ、内側:ハードフッ素コート、外側:中空ビーズ) | 「打込鉄釜」(内側:カーボンフッ素、外側:溶射打込鉄、炭素鋼、アルミニウム) | 「備長炭本丸鉄釜」(内側:ダイヤモンドチタンコート、外側:備長炭入り遠赤外線コート) |
炊飯方式 | 連続沸騰 | 圧力&スチーム | 高火力カニ穴沸騰&圧力炊飯 |
保温時間 | 24時間 | 40時間 | 40時間 |
おこげ | なし | おこげメニュー | 炊込おこげコース |
イチオシ特徴 | 直まぜ炊き、沸騰時に大きくかき混ぜてふっくら炊き上げ、「ココロエンジン」搭載 | 蒸気カット→スチーム保温、サーモスと共同開発の真空断熱構造 | 熱対流を起こす丸釜、可変圧力コントロール、真空ひたし、密閉保温で最大40時間 |
次ページでは、試食の様子をお届けする。炊飯器によってご飯の味に差は出るのだろうか?