7月25日に日本公開を迎えた特撮怪獣映画ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』の続編制作が正式に決定し、ギャレス・エドワーズ監督の続投も発表された。
これは、米サンディエゴ市で開催され、世界中から約50万人が来場するアメリカ最大のコミックとポップカルチャーの祭典「コミコン インターナショナル サンディエゴ2014」にて、現地時間の26日に明かされ、『GODZILLA ゴジラ』を製作したレジェンダリー・ピクチャーズが、続編の製作を正式に発表した。
このレジェンダリー・ピクチャーズのプレゼンテーションには、CEOのトーマス・タル氏が登壇し、会場に来られなかったギャレス・エドワーズ監督のビデオメッセージを紹介。その中でギャレス監督は「劇場公開は大成功で、皆さんのおかげでもう一本ゴジラの映画が作れそうです。やっと正式に発表できるようになったのですが、続編には●●や●●や●●など、他の怪獣も登場するので本当に楽しみです」と、新たな怪獣の名前を"ピー音"で被せながら続編の喜びを伝えた。
続編の製作についてタル氏は「秘密組織モナーク(渡辺謙演じる芹沢博士が所属する組織)から極秘映像を入手している」と話し、観客限定となる特別フッテージ映像を紹介。「もしかするとどの怪獣が使われているかわかるかもしれない」と仄めかすと、会場からは大歓声。世界初披露となったこのフッテージ映像では、『ゴジラ』シリーズではおなじみのモスラ、ラドン、キングギドラと思われる怪獣の姿が登場し、場内はさらに熱狂し、興奮の坩堝と化していた。
最新フッテージ映像は、約90秒で全編モノクロ映像。前半の約1分はMONARCH(秘密組織モナーク)の文字が入った映像に始まり、何かの生物を使った実験映像、核爆発の映像やゴジラの映像、過去の歴史的なニュース映像を編集したものが流れた。そしてラスト30秒で、ラドンの地上に映る影やモスラの一部、そしてキングギドラのシルエットなどわずかな全体像が映し出された。各怪獣の名称がコードネームとして入った極秘資料のような演出で、最後に「There is still one secret that remains hidden.There are others.(「まだ隠された秘密があった。まだ他にも存在するということが」)という字幕が表示され、ゴジラ以外の怪獣の存在が示された。
観客は大歓声と拍手で応え、映像終了後にタル氏は「東宝のおかげでラドン、モスラ、キングギドラを使うことがきる」と日本へ、そしてコミコンのファンへ感謝の思いをのべて降壇。大盛況のまま幕を閉じた。このスペシャルな発表にファンからは「ギドラ、モスラとラドンですよ。続編をギャレスに託してくれて感激です。『GODZILLA』は息をつく間もない最高の作品でした。スピルバーグ作品を彷彿とさせます。ギャレスこそ映画の未来を担う人間」、「次回は三体もいるから、間違いなく、よりでかく、さらによくなるはずだ。『GODZILLA』のよさは何よりもサスペンスにあった。3回観たけど、ファンタスティックだった」といった喜びの声が寄せられている。
『GODZILLA ゴジラ』は、日本が誇る特撮作品の『ゴジラ』が、ハリウッドの超一流スタッフによって制作。キャストには、主演に『キック・アス』の若手実力派・アーロン・テイラー=ジョンソン、1954年の第一作『ゴジラ』の精神を受け継ぐ科学者役に渡辺謙、さらにエリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ、サリー・ホーキンス、デヴィッド・ストラザーン、ブライアン・クランストンなど豪華出演陣が名を連ねている。すでにに全世界の興行収入が累計500億円を突破する大ヒットを記録中。
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