8月9日に全国公開されるアニメーション映画『宇宙兄弟#0』の本予告編が公開された。
公開された予告編では、今回の物語が原作第1話の4年前を描いていることが明らかにされている。冒頭では、NASAの宇宙飛行士の中でも伝説的存在といわれるブライアン・Jとエディ・JのJ兄弟に羨望の眼差しを向けている、初々しい新人宇宙飛行士の南波日々人が登場。しかし、自分をバックアップクルーに選び、宇宙飛行士のいろはを教えてくれたブライアンが、月ミッションからの地球帰還に失敗して亡くなった訃報を知り、絶望する日々人。一方、宇宙飛行士への夢を忘れた日々人の兄・六太は、「こんな俺の言葉に、何の力があるってんだ」と、弟にかけてやれる言葉が見つからずにいる。だが、そんな六太を奮い立たせ、日々人に夢に向かう勇気を与えたのは、兄弟が忘れかけていた幼い頃の記憶とブライアンの残したメッセージだった――という期待を抱かせる映像が、ユニコーンによる劇場版主題歌「早口カレー」をバックにして描かれていく。
『宇宙兄弟#0』は、原作者の小山宙哉氏が雑誌連載を一時休載しても描きたかった物語で、自ら映画脚本に取り組んで書き下ろされたオリジナルストーリー。小山氏が描き下ろしたティザービジュアルには、少年時代の六太と日々人の姿が描かれ、「夢の続きを描くために、夢の原点を書きました。」というコピーが添えられている。本作では、漫画やTVアニメでは語られなかった初めて明かされる兄弟の"夢の原点"、そして"さよなら"と"勇気"を描く物語であるという。
2008年に漫画誌『モーニング』(講談社刊)で連載がスタートし、関連書籍を含めて累計1,400万部を突破した漫画『宇宙兄弟』は、2011年に「講談社漫画賞」と「小学館漫画賞」のダブル受賞という快挙を達成。兄弟として、友として、ライバルとしてともに月を目指すムッタとヒビトの姿をまっすぐに描き、大ヒット作品となった。2012年より読売テレビ・日本テレビ系にてTVアニメが放送され、小栗旬と岡田将生主演による実写映画化も大ヒットとなり、男女や年齢の垣根を超えた人気を獲得している。
(C)小山宙哉・講談社/読売テレビ・A-1 Pictures
(C)宇宙兄弟CES2014