『ニューズウィーク日本版』元編集長でジャーナリストの竹田圭吾氏、元陸上競技選手でコメンテーターの為末大氏が23日、都内で行われた、歴史エンタテインメント専門ヒストリーチャンネルのドキュメンタリー番組『ザ・ワールド・ウォーズ~権力者が生きた世界大戦~』の特別先行試写会に出席した。

為末大氏(左)と竹田圭吾氏

第一次世界大戦の開戦から100周年を迎えるにあたって制作された同番組は、第一次世界大戦から第二次世界大戦終結までの30年余りを"1つの大戦"として描く新しい視点のドキュメンタリーシリーズ。最新CGを駆使した再現ドラマと専門家らのインタビューを交え、大戦時の"権力者"たちを同時進行で追う重厚な内容となっている。また、同番組は、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、日本など大戦を経験した世界12地域の共同制作となっており、第66回エミー賞のドキュメンタリー部門作品賞にノミネートされている話題作だ。

国を超えた大作に、竹田氏は「歴史をグローバルな視点で見てみようという試みは、テレビ番組では珍しい。様々なフィルターを通して、偏らない内容を作る上で意味がある作品」と太鼓判を押し、歴史好きだという為末氏は「立場が違うのに番組としてよく着地したなと思った」と仕上がりに感心。続けて、「英語を学ぶよりグローバルな視点が身に付けられると思う。グローバル社会の中、相手がどんなロジックを持って物事を見ているのか、この作品を観れば分かると思います」とアピールすると、竹田氏も「俯瞰して歴史を見ることが出来るので勉強になる」と同調した。

また、同番組では2つの戦争を“ひとつの戦争”と捉え、第一次世界大戦の経験から第二次世界大戦でどのような“権力者”たちに変わっていったのかが描かれるが、為末氏が「日本では2つの戦争を1つに考えたりしないから新鮮だった」と感想を語ると、竹田氏は「学校ではバラバラに習うけど、歴史は点じゃなく線」と説明。加えて、「戦争の終わり方は覚えているけど、なぜ始まったのか分からない人は多い。時代がヒトラーやチャーチルを作り、今の世界にも繋がっていることがよく分かる。歴史の見方を変えてくれる作品だ」と同番組に期待を寄せた。

歴史エンタテインメント専門ヒストリーチャンネルのドキュメンタリー番組『ザ・ワールド・ウォーズ~権力者が生きた世界大戦~』は、8月9日、10日21時~24時に各日3話ずつ日本初放送。また、同月15日21時~27時に全6話を一挙放送する。


なお、同局では番組放送を記念してヨーロッパの旅50万円分の旅行券が当たるプレゼントキャンペーンを実施している。詳細は特設サイトを参照。

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