日本フードサービス協会は25日、2014年6月の外食産業市場動向調査の結果を発表した。それによると、6月の外食産業の売上高(全店ベース)は前年同月比1.8%減となり、4カ月ぶりに前年を下回った。調査対象は228事業社、3万2,355店舗。
客単価は前年同月比3.0%増と14カ月連続のプラスとなったものの、客数は同4.7%減と落ち込み、5カ月連続のマイナスとなった。6月は、関東甲信地方を中心に記録的な大雨となったほか、土曜日が昨年より1日少なかったことなどから、客数が減少した。
業態別に見ると、ファーストフード業態の全体売上高は前年同月比3.2%減と、4カ月ぶりのマイナス。客単価は同3.4%増加したが、客数は同6.4%減と大幅に減少した。業種別では、洋風、持ち帰り米飯・回転寿司、アイスクリームの売上が前年を下回った。
ファミリーレストラン業態の全体売上高は前年同月比1.5%増と、14カ月連続のプラス。客数は同0.8%減と微減にとどまり、客単価は同2.3%増と堅調だった。業種別では、中華以外の和風、洋風、焼き肉の売上は前年を上回った。
パブ・居酒屋業態の全体売上高は前年同月比7.6%減と、22カ月連続のマイナス。客数は同6.5%減、客単価は同1.2%減少した。悪天候が響き、客足が伸びなかった。
ディナーレストランの全体売上高は前年同月比0.1%増と、4カ月連続のプラス。喫茶業態の全体売上高は同1.0%減と、2カ月連続のマイナスとなった。