ポルシェ ジャパンは29日から、効率性の向上や充実した標準装備を誇る新型「カイエン」の予約受注を全国のポルシェ正規販売店で開始する。さらなる出力と燃費の向上が図られ、ポルシェ3モデル目となるプラグインハイブリッドもラインアップされた。
ワールドプレミアを間近に控えた新型「カイエン」は、「カイエン S」「カイエン ターボ」と、プレミアムSUVセグメント初のプラグインハイブリッド「カイエン S E-ハイブリッド」の3モデルで構成。「パナメーラS E-ハイブリッド」「918 スパイダー」と合わせ、ポルシェは3モデルのプラグインハイブリッドカーを提供する世界で唯一のメーカーとなる。
新型「カイエン」のエンジンはいずれも、先代に比べて性能の向上が図られた上、燃費も向上している。燃費向上はコースティング機能やオートスタート / ストッププラス機能、サーマルマネージメントの最適化などにより達成されている。センターエアインテークの後方に、アクティブエアフラップを初めて採用。フラップは走行状況と要求される冷却に応じて開閉し、ラジエターに供給される空気量を調節する。フラップが閉まると空力特性が改善し、空気抵抗が小さくなって燃費が向上するという。
「カイエン S E-ハイブリッド」は、従来の「S ハイブリッド」より大幅な進歩を遂げており、リチウムイオンバッテリーの容量は10.8kWhに増大した。電気モーターだけで18~36kmを走行可能だ。駆動用モーターのパワーも47PSから2倍強の95PSにアップしており、総出力は416PS、燃費は3.4リットル/100kmとなっている。「カイエン S」には新開発の3.6リットルV6ツインターボエンジンを搭載。従来のV8エンジンより1リットルもダウンサイジングしながら、最高出力は420PSと20PSも向上した。
価格は、「カイエン S」が1,128万円(税込)、「カイエン S E-ハイブリッド」が1,155万円(税込)、「カイエン ターボ」が2,720万円(税込)となっている。