アサツー ディ・ケイはこのほど、平均的日本人像の認識のために全国の15歳~69歳の男女6,032名を対象に「ADK日本人の平均調査2014」を実施。「夫婦間のギャップ」に関して結果をまとめ発表した。調査期間は5月17日~31日。
妻からのプレッシャーは上司以上
20歳以上の既婚者の男女を対象に、配偶者の心理的プレッシャーを感覚的な重さ(kg)に置き換えて回答してもらったところ、夫が妻から感じるプレッシャーは85.0kg、対して妻が夫から感じるプレッシャーは47.4kgと、夫が妻から感じるプレッシャーの方がかなり大きいことがわかった。
年代別に見てみると、年代が上がるに連れてプレッシャーの数値も上がり、30代男性は103.6kg、40代男性では108.5kgと、いずれも100kg超となった。同調査では別の質問で「会社の上司のプレッシャー」についても調べているが、その結果によると、男性が感じる上司からのプレッシャーは、30代男性で84.6kg、40代男性では108.4kgとのこと。どちらの年代も、上司からよりも妻からのプレッシャーのほうが大きいと感じていることが判明。30代・40代の男性は、家でも職場でもゆっくりできない状況にあるようだ。
夫婦げんかは3カ月に1回、仲直りは2週間
次に、夫婦げんかの頻度について尋ねたところ、平均で84.7日に1回で、およそ3カ月に一度けんかをする計算になった。男女別では、男性95.8日に1回に対し、女性は74.9日に1回と、女性の方が夫婦げんかの頻度が高いと感じているよう。男性が気が付かないところで、妻が夫に対して腹を立てていることが多いのかもしれない。
続いて、仲直りするまでの平均日数を調査した結果、平均13.1日だった。男女別では、男性10.2日、女性15.7日と、男女間に5.5日間のギャップが生じる結果となった。また、年代別に見てみると、20代はわずか1.6日で仲直りするのに対して、50代は22.5日(およそ3週間)もかかることがわかった。
配偶者と会わずにいられる日数… 夫40日、妻60日
次に、配偶者とどのくらい会わずにいられるかと尋ねたところ、夫は40.4日、妻は59.7日で、女性は男性よりも1.5倍耐えられることがわかった。この結果は、2005年・2011年の同調査結果と比べると、日数が徐々に増えており、特に女性は顕著で、42.1日/2005→ 52.3日/2011→ 59.7日/2014と長期化傾向にあるようだ。
この長期化している原因について、「夫婦関係の希薄化としてみることもできますが、この10年でSNSや無料通話・メールアプリなどのコミュニケーション環境が劇的に変化した影響も大きいと考えられます」と、調査では分析している。
いずれの調査も、女性の強さばかりが目立つ結果となったが、最後に、自分と配偶者に値段をつけてもらったところ、男性は「自分(1億9,771万円)、 妻(2億2,662万円)」、女性は「自分(1億2,878万円)、夫(2億2,138万円)」だった。女性は、夫の価値を、自分より1億円も高く評価した。