大和証券グループ、IFC発行の2回目の「女性の力応援ボンド」を販売

世界銀行グループである国際金融公社(以下IFC)ならびに大和証券グループはこのたび、途上国の女性起業家に対して金融サービスへのアクセスを拡充する、2回目となる『女性の力応援ボンド』の発行および販売を行うと発表した。

日本の投資家は、同債券への投資を通じて、IFCが手掛ける「女性起業家のためのプログラム」をサポートし、女性起業家の資金アクセス改善に貢献できる。IFCは同プログラムにより、途上国の女性起業家に対して資金アクセス改善のための投融資事業を実行する。同債券の調達資金は、女性が所有する企業や、女性起業家への支援拡大に取組む金融機関への投融資事業に活用されるという。

IFCでは、2010年末に立ち上げた「女性起業家のためのプログラム」のもと、東欧や東アジア、南アジア、アフリカ、ラテンアメリカにおいて、女性が経営する中小企業を対象に20を超える投融資やアドバイザリーサービスを提供していて、そのポートフォリオは8億米ドル規模になっている。

大和証券は2013年11月、IFCが発行する初の『女性の力応援ボンド』を取扱い、1億6500万米ドル相当(約163億円)を販売。2回目となるこのたびの起債にあたっても前回と同様、大和証券が売出しを行い、日本の個人投資家および法人投資家に販売する。

大和証券グループでは、投資を通じて社会的課題の解決を目指すインパクト・インベストメントを積極的に手がけており、『女性の力応援ボンド』の販売はその取組みのひとつとしている。

IFCでは、女性が所有する企業を支援する融資業務のために、特別勘定を設定している。IFCは同債券発行による調達資金をこの特別勘定に振り分け、女性起業家向けの金融サービスを拡大している金融機関への融資に充当する。なお、女性が所有する企業とは、(1)女性が資本の51%以上を保有していること、もしくは(2)女性が20%以上の資本を保有し、少なくとも1つの上級経営幹部職(例えば、最高経営責任者、最高執行責任者、社長・会長、副社長・副会長)に女性が就いており、且つ取締役会議席の30%以上を女性が占めていること。