国内に779店舗(2014年7月現在)を展開している讃岐釜揚げうどん「丸亀製麺」、実は海外にも67店舗(同現在)があることをご存知だろうか。海外では現地の人の嗜好に合わせた土地ごとのメニューがあるという。
中国には20店舗も展開
国内の「丸亀製麺」における看板メニューといえば「釜揚げうどん」だ。同社は全ての店舗で麺を打てる職人を育成しており、毎日、小麦粉からうどんの麺を作っている。同様に毎日店で作られているダシは、国産昆布をもとに数種類の魚のけずりぶしを調整することで、風味たっぷりでまろやかな味わいを実現している。
一方、海外には見た目からびっくりなメニューも存在している。現在同社は日本のほか、中国や韓国、香港、台湾、ベトナム、インドネシア、タイというアジア圏のみならず、ロシアやオーストラリア、ハワイと全11カ国・地域で展開している。ベトナムではホーチミンに1店舗だけだが、中国では20店舗もある。以下、それぞれの国で評判のメニューを紹介しよう。
インドネシア代表: 「鶏白湯うどん」
イスラム教徒の多いインドネシアでは、豚肉はご法度である。そこで、鶏を使った現地メニューとして鶏白湯を開発。また、現地では辛い調味料は必要不可欠といえる。日本のネギや天かすと同様に、生の唐辛子も無料で用意されている。
中国代表: 「麻婆うどん」
中国では魚からダシをとる文化がないため、日本のうどんのダシを"魚臭い"と感じる人も多いよう。そこで中国では、ダシの風味よりも辛さとコクが強くでる現地メニューを開発している。
ハワイ代表: 「ベジタブルうどん」
暑い国ならではで、サッパリとヘルシーにいただけるメニューとして開発。
韓国代表: 「ビビンうどん」
日本の味になじみのある人も多い韓国だが、やはり現地の調味料(コチュジャン)を使ったメニューを開発。見た目のインパクトも強烈だ。
タイ代表: 「スパイシーポークうどん」
タイでは辛い味付けと肉が人気。現地での味覚を考慮して生まれたのが、大きな豚肉がのったうどんである。
ロシア代表: 「カニフォルニアロール」
今回紹介するのはサイドメニュー。ロシアでは日本食が大人気で、ロール寿司は非常にポピュラーな食べ物となっている。日本食を扱う以上、ロール寿司が無ないのはロシア人からすると考えられないそうだ。
ちなみに、同社のベトナム店やタイ店、韓国店などのメニュー表には日本語も表記しているが、ロシア店やオーストラリア店では日本語での案内はないという。日本発のうどんといえど、一歩日本を飛び出せば、もはや立派なローカルフードに様変わり。現地の人がどのようにうどんを楽しんでいるのかも含めて、一度試してみてはいかがだろうか。
※記事中の情報は2014年7月取材時のもの。メニューは変わる可能性があります