数多くの候補から自分好みのものを選択できるAndroidデバイス。高度なカスタマイズが可能なことも魅力であり強みです。しかし、その反面、わかりにくさを指摘されることもあります。ここではそんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『「データ定額」はどういう仕組みですか?』という質問に答えます。

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スマートフォンを扱う携帯電話各社が、相次いで新料金プランを発表しました。これまでの通話料金は、通話時間に応じて料金が発生する従量課金が基本でしたが、これからはどれだけ通話しても1カ月同じ料金という定額制になります。この変化は、回線交換網を利用した従来型の音声通話から、音声通話にデータ通信と同じ4G(LTE)回線を使う「VoLTE」へ移行することと無関係ではありません。

その新料金プランは、主要3社とも「通話定額プラン」+「インターネット接続サービス」+「データ通信(パケット)プラン」が基本です。そこにスマートフォン本体の分割代金やオプション料、各種割引サービスが加減されるしくみです。Android端末のほか、iPhoneやiPadにも利用できます。

WEBブラウザやアプリの利用頻度が高いユーザにとって重要になるのは、なかでもデータ通信プランです。各社とも1カ月あたりのデータ通信量上限値を数種類定め、その量に応じた定額料金を設定しています(下表)。データ量は家族間でシェアできるため、3人家族それぞれが5GBのプランを選択(5GB×3=15GB)するより、15GBのプランを申し込んだほうが割安になります(ドコモとソフトバンクの場合)。不足する場合は追加購入も可能です。ただし、auは他2社と異なり、使わない通信量を家族にプレゼントする方式で、翌月以降に繰り越すことはできません。

■主要3社データ定額プランの比較

au ドコモ ソフトバンク
プラン名称 データ定額サービス(デジラ) Xiパケ・ホーダイ フラット データ定額パック
サービス開始時期 2014/8/13 2014/6/1 2014/7/1
基本料金 2700円 2700円 2700円
インターネット接続料 300円 300円 300円
家族間のデータシェア △※
データ量2GBまで 3500円 3500円 3500円
3GBまで 4200円 - -
5GBまで 5000円 5000円 5000円
8GBまで 6800円 - -
10GBまで 8000円 9500円 9500円
13GBまで 9800円 - -
15GBまで - 12500円 12500円

※0.5GB単位で他の家族にプレゼントする方式(データギフト、2014年12月からサービス開始予定)