東京・青海にあるクルマのテーマパーク「MEGA WEB」で、このほど展示内容が一部リニューアルされ、新アトラクション「ウィングレットチャレンジ」がオープンした。トヨタが開発を進めている免許不要の立ち乗り二輪車「ウィングレット」で遊べる内容だ。一体どんな乗り物なのか、試乗してきた。
将来は公道も走れる!? 免許不要のパーソナルモビリティ
トヨタ「ウィングレット」は、体重移動で簡単に操作できる電動立ち乗り二輪車だ。子供からお年寄りまで、誰でも自由に移動を楽しめるようにと、トヨタが自動車運転免許不要のパーソナルモビリティとして開発を進めている。2008年に発表した後、茨城県つくば市のモビリティロボット実験特区で公道実証実験が行われるなど、将来的に歩道での利用を可能にするための施策を展開中だ。
約1.5時間の充電で4km程度走行可能で、最高速度は時速6km。ハンドルが長く簡単に乗れるロングタイプと、ハンドルが短くスポーティな操作を楽しめるショートタイプの2モデルが用意されている。「MEGA WEB」にオープンした常設アトラクション「ウィングレットチャレンジ」では、参加者は基本的にロングタイプに乗車して遊ぶとのこと。
「ウィングレットチャレンジ」では、LEDで表現された特設コースを、「ウィングレット」で走って遊ぶことができる。ゲーム仕立てになっていて、コース上のボーナスポイントを通過し、フィニッシュタイムが良いと得点が加算され、コースアウトすると減点されるというルールだ。このアトラクションを実際に体験することに。
ゲームで遊ぶ前に、インストラクターによる乗り方の説明があった。まず、ハンドルのグリップを両手で握り、ステップに片足ずつ乗せる。ステップは低くて広いため、乗り降りしやすい。また、片足を載せた瞬間から、センサーがこちらを感知し、足もとを安定させようとしているのがわかった。不安定さはまるで感じない。
ステップに両足を載せ、まっすぐ立てばその場で静止、つま先に重心をかけると前進、かかとに重心を移すと後退する。静止に少し手間取ったが、「姿勢をまっすぐにして、遠くを見るようにするといい」とインストラクターからアドバイスされ、すぐにコツがつかめた。曲がるときは、曲がりたい方向にハンドルを傾けるか、ステップ上で荷重移動を行う。直感的に操縦できるので、戸惑うこともなく、1度教わっただけで基本操作をマスターできた。
その後、いよいよゲームに挑戦。コースはタイトなコーナーが続くが、「ウィングレット」はその場での旋回が可能なので、小回りがきいておもしろい。途中、コースアウトして減点される場面もあったものの、無事フィニッシュ。うまく操作できず得点を加えられなかったとしても、ゴールしたときの満足度は高く、非常に良くできたアトラクションだと感じた。
「ウィングレットチャレンジ」の実施時間は11~18時の予定で、所要時間は約15分。参加費用は無料で、先着にて参加を受け付けるとのこと。「MEGA WEB」ホームページにて、参加資格などの詳細も確認できる。
「MEGA WEB」では、この「ウィングレットチャレンジ」の他にもリニューアルが行われている。「グローバルディスカバリーゾーン」(2階)はヨーロッパをテーマに展示内容が変更され、フランスの街並みを表現した空間となり、欧州を走るトヨタ車が並ぶ。また、4人でタイムを競う大画面アトラクションゲームにも、ヨーロピアンコースが新登場したという。夏休み期間中、「ヨーロッパフェア」と称し、週末を中心にヨーロッパにゆかりのあるベーカリーやグッズショップの出店もあるとのことで、楽しそうだ。