ハーマンインターナショナルは7月18日、同社の直営店「HARMAN Store(ハーマンストア)」を、東京・六本木の東京ミッドタウンにオープンした。
ハーマンストアは、JBLやAKG、harman/kardon、Mark Levinsonブランドを抱えるハーマンが日本に初めてオープンする直営店。豊富な知識を備えた専任のスタッフが常駐し、来店者ユーザーごとに最適な製品の提案を行ってくれる。
そのほか、1本300万円超の最高級スピーカー「Project EVEREST DD67000」の音を聴ける試聴ルームも完備。オーディオ製品において幅広いラインナップを誇るハーマンとユーザーのコミュニケーションを実現する店舗となっている。
本当の音の楽しみを知ってもらいたい
オープンに先立ち開催された報道関係者向けの発表会では、ハーマンインターナショナル 代表取締役社長の仲井一雄氏が登壇。米オバマ大統領の就任演説でJBLの音響機器が使用されたことや、1985年に発売された名曲『We Are The World』のPV(プロモーション・ビデオ)で使用されたヘッドホンがAKGだったことなどを引き合いに、ハーマンが抱える各ブランドの成り立ちや、ワールドワイドでの事業展開を紹介した。
仲井社長は、「自分の世代をはじめ、かつてのオーディオファンではエントリー層からハイエンド層までユーザーのステップアップが行われていた」とした上で、「現在はヘッドホンマニア層、ガジェット層、ハイエンド層などと細分化されたカテゴリーが独立して存在し、従来のようにステップアップするユーザーがあまりいない」と、オーディオ市場の性質が変容している点を説明。ハーマンストアについて「ヘッドホンを買いに来たお客様にも気軽に試聴ルームに入ってもらい、本当の音の楽しみ方を知ってもらいたい」と、その役割に期待を寄せた。