NPO法人3.11こども文庫は8月17日、東京都新宿区にて、「新宿クリエイターズ・フェスタ2014」の子供向けアートイベント「こどもアート」を開催する。
縦約3.5m×幅約20mのキャンバス2枚に、大壁画を描く
3.11こども文庫は、版画家・蟹江杏氏が理事長を務めるNPO法人。福島県相馬市の子供たちのために絵本を中心にした小さな図書館「にじ」を運営している。同氏の「絵本やアートを通して、子供たちの元気を取り戻し、子供たちの創造力、表現力を伸ばしてあげたい」という「にじ」運営のコンセプトや実践に共鳴した、こども文庫と提携した小さな図書館づくりが被災県を中心に広がりつつあるという。
福島県岩瀬郡天栄村では、昨年からバンを改造した移動図書館「みず」が運営されている。また全国各地で相馬市の子供が描いた絵の展覧会、アートワークショップ、講演会など、被災地の子供たちや家族の姿を伝える催しを行っており、「アートによる心の復興支援」として注目を集めている。
今回の「こどもアート」は、新宿区主催「新宿クリエイターズ・フェスタ2014」の一環として開催され、今回が3回目となる。内容は「子どもが描く大壁画!ライブペインティング」、被災地応援プロジェクト「3.11ふくしまそうまの子どもの描くたいせつな絵展」、各種アート体験ワークショップなどで構成されている。
「子どもが描く大壁画!」は、新宿歌舞伎町の旧新宿コマ劇場前で、縦約3.5m×幅約20mのキャンバス2枚に、ミュージシャンの生演奏をバックに10時~16時の約6時間で、約400人の子供たちと、蟹江氏を中心にしたアーティストが一緒になって大壁画を制作する。描いた絵は、新宿大ガード下に落書き防止用の壁画として掲示。「都会の子にも絵を描く楽しさ、創造、表現する楽しさを実感してもらい、より元気になってもらいたい」という願いが込められるという。
開催日は、8月17日。会場は、東京都新宿区・新宿東宝ビル(新宿コマ劇場跡地)建設現場仮囲い。蟹江杏、ソメヤケンジ、くわナよしゆき、中野真紀子、石川浩司、永山マキ、関口直仁。司会は桑原ちあき(中学1年生)。参加者は、小学生を中心とした、中学生までの親子づれが対象。当日会場受付で自由参加(参加費無料)。炎天下が予想されるため帽子など、熱中症対策をして来場のこと。なお、「よこい」の協賛により帽子200個がプレゼントされる。