NTTドコモが運営する主婦向けサイト「mamanista」は、全国のスマートフォンユーザーの主婦500人を対象に、海外旅行の実態について調査した。同調査によると主婦の96.4%が海外旅行に不安をもち、63%が実際にトラブルに遭遇。海外旅行中はスマホのサポートを利用したいと考えていることが分かった。

母親の96.4%が何らかの不安

母親の96.4%が海外旅行について何らかの不安を感じていた。具体的には「現地の治安」(78.2%)、「盗難・暴力などの事件・犯罪」(57.8%)、「現地でのコミュニケーションや語学力」(54.8%)など。実際に海外で困ったことやトラブルに遭遇した主婦は63.0%で、その第1位は「言葉が通じない・分からなくて思うようにできないことがあった」(28.82%)だった。

トラブル回避策は?

主婦が海外旅行のトラブル回避策として効果的だと考えるのは「その国や地域に関する基本的な情報収集をしておく」(55.6%)、「海外旅行保険に加入する」(37.6%)、「辞書やガイドブックを持ち歩く」(32.8%)などだった。

信頼できる海外旅行保険なら入りたい

海外旅行保険に「必ず加入する」主婦は61.4%で、残りの4割(38.6%)は「旅行する地域や期間によっては加入する」(27.2%)、「ほとんど加入しない」(11.4%)。加入しないことがある母親(193名)に理由を聞くと「保険料が高いから」(42.0%)がトップだった。しかし「手軽で安価な海外旅行保険でも、信頼できない保険会社には申し込みたくない」が75.4%と多く、安いだけでなく信頼できる会社の保険が求められている。

国際電話は料金が心配

約6割が海外旅行先から日本へ「電話したい」(59.4%)と回答。しかし、そのうち2割は「したいと思ったことはあるが、したことはない」(19.0%)と諦めている。諦めた理由は「電話料金が高い」(84.2%)、「電話のかけ方がわからない」(31.6%)、「1回の電話のために、料金をかけるのがもったいない」(25.3%)で、国際電話の料金の高さがネックとなっていた。海外旅行中の電話で不安なことに「利用料が高額に請求されそうで不安」(78.6%)、「使いすぎや料金がわからないのが不安」(80.8%)と答える主婦も多かった。

通話もアプリも使いたいが……

海外でのスマートフォンの利用について聞くと、通話利用は32.8%、Wi-Fiでのアプリやネットの利用が30.0%と3割程度。「利用しない」という主婦も多い。海外でスマートフォンをどのように使いたいかを聞くと「日本の家族や友人、職場などへの連絡」(58.6%)、「現地のレストランや観光スポットの情報を検索する」(32.2%)、「現地でのホテルやツアーガイド、一緒に旅行に来ている人への連絡」(30.8%)の順となった。いろいろ便利に使いたいが、料金が気になって使えていない現実が明らかとなっている。

翻訳サービスが使いたい!

海外旅行時にスマートフォンで利用したいアプリやサービスを聞くと、「手軽に利用できる翻訳サービス」(84.0%)、「現地の飲食店やショッピング、サービス利用時に使えるクーポン」(71.4%)、「必要な日だけ使える国際電話サービス」(65.4%)、「申し込み・利用方法が手軽、簡単な国際電話サービス」(65.2%)、「定額制のパケット」(63.6%)、「携帯電話から簡単に申し込みができる海外旅行保険」(56.4%)などとなった。

今後の利用意向は高い

現在、海外でのスマホ利用率は3割程度だが、今後の利用意向は85.6%(活用したい33.8%+まあ活用したい51.8%)と高い。また、海外旅行に便利な情報を提供する主婦向けサイトの利用意向も87.0%(利用したい35.8%+まあ利用したい51.2%)と同様に高かった。