米AppleはBlackRockの創業者で取締役のスーザン・L・ワーグナー氏が、Appleの取締役会に選任されたと発表した。同取締役会の最長メンバーであるビル・キャンベル氏は17年間の勤務を終えて退任となる。
スーザン・L・ワーグナー氏は、1988年に資産管理会社BlackRockを創業したメンバーの一人で、2012年中頃まで、副会長を含む様々な指導的な立場を歴任している。ワーグナー氏は、現在、BlackRockおよび、インドのDSP BlackRock、Swiss Re、Wellesley College、Hackley Schoolの取締役に就いているが、Appleの取締役就任後も、これらの職を兼任するとのことである。
AppleのCEOであるティム・クック氏は、今回の就任発表に際し、「スーは金融業界におけるパイオニアで、彼女をApple取締役会に迎え入れられることを大変喜ばしく思います。彼女の豊富な経験、特にM&A(企業合併および買収)ならびに先進国と新興国市場を含めたグローバル事業構築の手腕は、Appleが引き続き世界中で成長を続けていくのに大変重要な価値あるものになると信じています」と、コメントしている。
また、Appleの共同設立者であるスティーブ・ジョブズ氏とマイク・マークラ氏に次ぐ立場として、最長の取締役会メンバーを務めてきたビル・キャンベル氏は退任に際し、「過去17年に渡り、Appleが第一級のテクノロジー企業として世界に躍り出るように歴史が動くのを見ることができたのは、とてもエキサイティングなことでした。また、スティーブやティムと一緒に働けたことは喜びでした。Appleという会社は今日、私が見てきたなかで最も成功している状態で、ティムのリーダーシップと彼が率いる強力なチームにより、Appleはさらに素晴らしい前進を続けていくと確信しています」と述べている。