米Appleは7月17日(米国時間)、取締役会のメンバー交代を行った。故Steve Jobs氏と近い関係にあったBill Campbell氏が退任し、BlackRockの共同創業者Susan L. Wagner氏が取締役会に加わったことを発表した。
Campbell氏は1983年にマーケティング担当バイスプレジデントとしてAppleに入社した。17年間取締役を務めた後での退任となるが、この長さはJobs氏、Mike Merkkula氏に次ぐレベルという。
Wagner氏は1988年に資産運用会社のBlackRockを共同創業した。現在、BlackRockはこの分野で世界最大といわれている。Appleの取締役会に就いた後もBlackRock、インドのDSP BlackRockをはじめ、Swiss Re、Wellesley College、Hackley Schoolの取締役会の席を継続するという。Appleが新たな取締役会を迎え入れるのは、2011年にThe Walt DisneyのCEO、Robert Iger氏以来となる。女性の取締役は、Andrea Jung氏に次いで2人目。
CEOのTim Cook氏は、Wagner氏を「財務業界の草分け的存在」と評価しており、「企業の吸収合併やグローバルビジネスの構築などの分野で成長国と途上国の両方で存在感があり、Appleが世界市場で成長していくにあたって価値あるものとなるだろう」と期待を寄せている。