脳がもっとも活発に働く温度と、アイスクリームがもっとも美味しく感じられる温度には共通点があった!? 真夏の「職場おやつ」を楽しむために欠かせない「25℃」にまつわるトリビアをご紹介。

画像はイメージ

日本アイスクリーム協会によるデータ

暑さで参った体と心を癒す、冷たいおやつが恋しくなってくるこの季節。炎天下で汗をかきながら、アイスクリームを食べるのが真夏の楽しみ、という人も多いだろう。

しかし、アイスクリームは暑さに弱いため、気温が高すぎる場所だと、急いで食べなければならないのも事実。また、溶けかかったアイスのベタベタした食感を好まない人もいるはずだ。

はたして、アイスクリームはどれくらいの気温で食べると、いちばん美味しく感じるのだろうか?

そこで参考になるのが、日本アイスクリーム協会が、全国の20代から40代の男女に行ったアンケート調査の結果だ。これによると男性の54%、女性の52%が、アイスクリームが美味しく感じられる気温を「25℃くらい」と答えている。調査結果の資料には「一般に、アイスクリームは気温が22~23℃を超えるとよく売れるようになり、30℃を超えると氷菓やかき氷が売れるようになる」とも書いてあり、その説が証明された形だ。個人差はあるだろうが、おぼえておくとアイスをより美味しく食べることができるだろう。

脳が活発に働くため、最適な温度は?

さらに、この「25℃」という気温には、重大な秘密が隠されている。脳科学者・澤口俊之先生によれば、脳が活発に働くための最適な室温が、この「25℃」だというのだ。

つまり、アイスクリームをもっとも美味しいと感じることができる気温は、もっとも脳が活発に働く気温でもあったというわけなのである。

ちなみに、環境省が推奨するクールビズのエアコン設定温度は28℃。この設定を順守しているオフィスなら、アイスクリームを食べることで、自分の体を脳にとってちょうどよい温度にまでクールダウンさせることができるだろう。

また、気合を入れたい場合など「職場おやつ」の効果を最大限に発揮したいのであれば、一時的に室温を25℃まで下げることで、脳の働きを最適な状態に保つだけでなく、最高に美味しいアイスで、気分を高揚させる効果も期待できそうだ。

真夏の「仕事」と「おやつ」の関係に欠かせない「25℃」のマジック。アイスクリーム好きならずとも、おぼえておいて損はないはず!!

(石井敏郎/チェリオ おやつハッカー)