7月15日・16日、ソフトバンクグループの法人向けイベント『SoftBank World 2014』が都内で開催。多数の出展社による特別講演やセッションが行われたり、サービス・製品の展示スペースが設けられた。15日にはソフトバンクテレコムが提供するiPadを使ったPOSソリューション「クラウドPOS」についてのセッションが行われた。
カフェから大規模施設まで
登壇したのは、同社モバイル・音声事業推進統括部 モバイル企画部 プロダクト・デバイス課の弓削考史氏。『iPadを使ったPOSソリューションと売上向上に役立つデータ活用術』と題し、クラウドPOSのサービス概要と活用事例などを紹介した。
クラウドPOSは、端末としてiPadを使うことで低コストで手軽に導入が可能な店舗用のPOSソリューション。専用アプリケーションをインストールしたiPadと、レシートプリンタ、キャッシュドロアなどがセットになっている。
初期コスト・ランニングコストをおさえながら、クラウド経由で複数店舗展開にも対応。PayPal Hereと連携したカード決済にも対応し、レクチャーを含めた設置サポートや、周辺機器を含めたヘルプデスクも提供している。
ユーザーの声で広がるサービス
弓削氏によると、以前は小規模での導入事例が多かったが、最近は大手企業が具体的に検討するケースが増加しているそうだ。その中で、オプション機能やや他のシステムとの連携などを求められることも増えてきたという。
例えば、飲食レストラン業界向けにテーブルの端末とキッチン・バックヤードを連携させるオーダー管理機能や、実店舗・ECショップ・物流倉庫との在庫管理連携なども近日中に提供される予定だ。
この他、電子マネー対応、顧客管理やCRM、勤怠管理など、現場に出て利用者のニーズをキャッチアップしながら連携企画を推進しているという。
弓削氏はクラウドPOSを導入する顧客に対して「POSのためにiPadを入れるのはやめましょう」と提案しているそうだ。店舗にiPadが導入されれば多様な形で業務に役立てることができる。そのアプリのひとつがPOSであるという考えからだ。専用機の代用としてでなく、汎用機の強みを生かしたソリューションが、現場にも確実に受け入れられている。