トレンドマイクロは16日、詐欺ツールなどの脅威からインターネットバンキング利用者を守る「金融機関向けインターネット不正送金対策サービス」の提供を開始すると発表した。今後3年間で、40金融機関と連携することを目指すという。
同サービスでは、各金融機関や金融機関向けシステムの運用パートナー企業と連携し、インターネットバンキング利用者向けの相談窓口(コールセンター)を設置。トレンドマイクロが提携金融機関の利用者からの問い合わせに対応する。
問い合わせを受けた際は、「オンライン銀行詐欺ツール」の感染有無を調査・分析し、駆除などの作業を支援する。相談窓口では、担当オペレーターがコンピュータの状況調査からログ採取・分析までを実施し、必要に応じてリモートで不正プログラム駆除作業の代行を行う。これらのサービスは、トレンドマイクロ製品の利用有無に関わらず、各提携金融機関の利用者に対して提供する。
提携金融機関向けサービスでは、担当技術者を任命。24時間365日体制で問い合わせや不正プログラム解析依頼に対応する。また、利用者向け相談窓口への問い合わせ状況をまとめた月次レポートを提供し、定期報告会を実施するほか、金融機関の担当者向け脅威情報の共有プログラムなど、トレンドマイクロのセキュリティ技術者から金融機関へオンサイトサポートも行う。このほか、フィッシング詐欺サイトの早期発見サービスも提供する。