米Appleは現地15日、IBMと企業向けモバイル分野における業務提携を行ったと発表した。両社は、新たなビジネス系アプリケーションを提供しつつ、IBMのビッグデータと分析技術をiPhone、iPadに活用していく。IBMは全世界のクライアントにiPhoneおよびiPadデバイスを販売していく。

写真左=IBMのバージニア・ロメティCEO、写真右=Appleのティム・クックCEO

両社は今回の提携の意味合いについて、モバイルデバイスを活用したビジネスのあり方の再定義を目指したものであるとしている。IBMとAppleの双方の異なる力を生かして、企業向けソリューションのIBM MobileFirstをiOSに最適化させる。ここには、IBMのビッグデータや分析技術、Appleの一般消費者向けの知見を生かしていく。これにより、共同でビジネス領域におけるアプリケーションの開発を進め、新たな効果を生み出し顧客満足度を高めていく。

その基本方針をもとに、ゼロから開発したネイティブアプリを含むIBM MobileFirstの提供、デバイス管理、セキュリティ、分析、モバイルインテグレーションといったIBMのクラウドサービスのiOS向けの最適化などを行う。新しいAppleCareサービス、企業ニーズに合わせたサポートも提供していく。