アンブレラカンパニーは、1980年代のチップチューン・サウンドをを自由にエディットすることが可能なオープンソースのSOULSBY社製8bitシンセサイザー「ATMEGATRON」を発売した。価格は税抜6万2,000円。

「ATMEGATRON」は、80年代のゲーム機に搭載されていた内蔵音源チップのようなサウンドを再現する8bitシンセサイザー。本体内のプログラムを書き換えることで、ATMEGATRONをまったく別のシンセサイザーへと変身させることも可能だ

同製品では、あえてディスプレイメニューを使用せずに、全てのパラメーターをプッシュタイプのローターリーエンコーダーで操作できるように設計。ファミコン・サウンドのような矩形派の8ビットサウンドはもちろん、極太でダーティーなシンセベース、モジュレーションを効かせたSci-Fiなサウンドまで、簡単な操作で直観的なエディットや演奏が行える。

また、サウンドの波形は32種類、フィルターセクションとLFOモジュレーションではそれぞれ16種のフィルタータイプと波形が選択可能。さらにアルペジエイター(15パターン)、ベースブースト、グライド、ディストーション、ウェーブクラッシャーなどの機能も備える。なお、プログラムは完全オープンソースのArduinoコンパチブルで、簡単な作業でプログラムを新しく書き換えることが可能。現在、Atmegadrum(ドラムマシン)、Atcyclotron(wavetable cycling synth)、Atpolytron(4-note polyphony synth)などのソースコードが無償公開されている。