子どもと一緒に「東京ディズニーランド」や「東京ディズニーシー」に行きたい! というパパ & ママは多いことだろう。実際行ってみると、小中学生はもちろん、ベビーカーに乗った乳幼児の多いこと! 親たちの「子連れディズニー」への思いは非常にアツいものがあるのだが、1日中子どもと一緒に遊ぶとかなりのお疲れモードとなる。そこからさらに、車や電車に乗って帰宅……となると、もう家族全員ぐったりである。
そこで、だ。子連れファミリーにはぜひとも宿泊付きでディズニーランド & シーを楽しんでもらいたいと思う。「すぐ近くのホテルに泊まる」となれば、帰路のことを考えずに目いっぱい遊べ、親の負担も軽減できる。さらに、「ホテルに宿泊」といった非日常で、ディズニーの魔法も翌日までとけずに特別感を味わえることだろう。
日程や体力に余裕があれば、1日目はディズニーランド、2日目はディズニーシーと両方楽しむのもアリ。こんな贅沢な楽しみ方ができるのもホテル宿泊だからこそ。
好アクセスなのは、3つある「ディズニーホテル」に加え、東京ディズニーリゾート内にある6つの「東京ディズニーリゾート・オフィシャルホテル」。今回は、オフィシャルホテルの1つ「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」に1歳児とともに実際に宿泊し、ディズニーランドを楽しんでみたのでその様子をお届けしよう。
記念すべき1歳の誕生日は……
1歳の誕生日って、特別だ。最近ではハーフバースデーなるものが広まりつつあるが、やっぱり初めての誕生日は「1歳」。我が家も娘の1stバースデーの計画を立てており、夫と「ディズニーランドへ」と意見が一致した。ただ、まだ子どもが小さいため、無理なスケジュールは組みたくない。1日目はディズニーランドで夕方まで遊び、近隣のホテルに夕方ごろチェックイン。1泊して、次の日はホテル内でゆっくりしたあと自宅に向かうといった余裕のあるスケジュールにした。
宿泊先は「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」。ディズニーホテルも魅力的だが、やっぱり世界的に展開しているシェラトンブランドは安心感がある。夫も私も出張で何度も利用していて、使い慣れているのも理由の1つだ。
11時頃、ディズニーランドに到着。正直、アトラクションは年齢的に無理だろうとあきらめていたのだが、調べてみると「イッツ・ア・スモールワールド」や「魅惑のチキルーム: スティッチ・プレゼンツ"アロハ・エ・コモ・マイ!"」、「蒸気船マークトウェイン号」、「ウエスタンリバー鉄道」が1歳児と一緒でも無理なく楽しめ、特に魅惑のチキルームでは娘があちこちを指をさしながら、「アー!! 」「じぇじぇ! 」と楽しんでいたのが印象的だった。
夕方になると、遊びつかれたのか子どもはベビーカーで爆睡。夜のパレードに後ろ髪ひかれる思いだったが、「子どもがいるのだから」と思いを断ち切ってホテルへと向かう。
予約をしたのは「トレジャーズルーム」。8階にあるコンセプトルームで、シェラトンのペンギンキャラクター「ペントン」を取り入れたポップなデザインが特徴的だ。客室に入ると、バースデー用のベッドメイキングがされており感激! しかも、ベッドを2台くっつけてあるので、私と夫の間に子どもを寝かせれば、転落の心配もない。念のため、ベビーベッドのレンタルもお願いしていたが、この日は親子3人、川の字で眠ることにした。
ビュッフェ料理を離乳食にアレンジ
18時、ディナーの時間だ。今回は、オールデイ・ダイニング「グランカフェ」で。ビュッフェ形式のレストランで、ベンチシート席もあるため、子連れには安心。娘はまだ1歳で離乳食が必要なのだが、スタッフに相談すると、離乳食をつくってくれるのだという。おかゆはもちろんのこと、おかずもビュッフェ台に並んでいるメニューをアレンジして調理可能とのこと。なんてうれしいサービス! 一応、市販のベビーフードは持参していたのだが、「親だけホテルの食事というのは、子どもがちょっとかわいそう」と思っていたので、非常にありがたい。
離乳食をサービスしてもらった瞬間、この満面の笑み! |
娘が食べられそうなものがあるか、ビュッフェ台を見て回る。最初はちょっと心配だったが、野菜類が豊富なので食べられるものは結構ありそうだ。たくさんあるメニューの中から、人参や大根を使った野菜のスティックサラダは茹でてもらい、ローストポークは刻んでもらった。その他、茹でたジャガイモも小さく切ってもらうようお願いした。
席で待つこと15分ほど。おかゆと、ワンプレートに盛り付けられたおかずがサービスされると、娘は満面の笑み。パクパクと次から次へと平らげ、いつも以上の食欲であっという間に完食。きっと、ホテルの離乳食なんてこの子の一生の中で最初で最後の体験。シェラトン、特別な体験をありがとう!
一生に一度きり!? のホテルメイドの離乳食。次々と平らげ、あっという間に完食 |
食事を終え、部屋に戻ってバスタイム。トレジャーズルームは、洗い場つきのバスルームなので、子どもとの入浴も便利。もう少し子どもが大きくなってオムツが外れていたら、ホテル内の大浴場「舞湯」を利用するのがオススメ。遊び疲れた体を広いお風呂で癒やしてください! ちなみに、深夜1時まで営業はしているが、ディズニーランド & リゾート閉園後は混雑するのでご注意を。
入浴後は、娘は深い眠りについている。そう! シェラトンといえば、「シェラトン・スイート・スリーパーベッド」!! アメリカ・シーリー社と共同開発したオリジナルのマットレスをつかったもので、「究極の眠り」が追求されている。夫も私も出張等でシェラトンを利用するたび、ベッドで横になったあとは5分と経たずに寝ている。娘もこのベッドのおかげなのか、朝まで起きることなく熟睡していた。
翌朝。朝食はルームサービスにし、持参していた離乳食の温めをお願いしたところ、すぐに対応してくれた。昨晩のレストランディナーは、ベンチシートということもあり、周りを気にせずに食事ができたが、「やっぱり子どもが騒ぎそうで心配……」という方はルームサービスもうまく利用するといいだろう。
2日目はホテル内のキッズ向け施設へ
「キッズランド トレジャーズ! アイランド」にはボールプールも |
さて、滞在2日目となるこの日は、チェックアウト後ホテル内を散策し、のんびりと過ごすことに。まずはホテル内の庭園へ出てみると、季節の花が咲き誇っていて「これがバラで……」と説明しながら娘と散歩。ディズニーランドで遊び倒すのももちろん楽しいけれど、こうやってゆっくりとした時間を過ごすのもいい。
次は、「キッズランド トレジャーズ! アイランド」へと向かった。同施設は、ボールプールや巨大滑り台などがあるプレイランド。こういった子ども向け施設は初体験で、ボールプールも初めてな娘は最初は戸惑っていたが、徐々に本領発揮。ボールを投げたり、ハイハイで施設内を探索して楽しんでいた。同施設の利用は、0歳~12歳の子ども向けで、利用料金は1時間620円。以降、30分延長ごとに310円がかかる(保護者は無料)。
遊びつかれた娘はうつらうつらしだしたので、昼過ぎにホテルを出て帰宅することにした。念願のディズニーランドデビューも果たせ、ホテルステイも満喫。私も夫も疲れ果てることもなく、体力的にも精神的にも無理なく楽しめたのがうれしい。そして何より、娘の楽しそうな顔が見られて、忘れられない滞在となった。