不動産経済研究所は15日、2014年上半期(1~6月)の首都圏マンション市場動向を発表した。それによると、上半期の新規発売戸数は前年同期比20.2%(4,905戸)減の1万9,394戸となり、3年ぶりに前年を下回った。

地域別増減戸数および増減率は、東京都区部が2,071戸(19.0%)減、都下が625戸(27.2%)減、神奈川県が474戸(9.3%)減、埼玉県が1,192戸(35.6%)減、千葉県が543戸(20.3%)減と、全地域で減少した。

地区別マンション供給戸数

1戸当たりの平均価格は前年同期比274万円(5.8%)増の5,010万円。1平方メートル当たり単価は同3.5万円(5.2%)増の70.7万円となった。

初月契約率の平均は78.4%で、前年同期比0.4ポイント低下。上半期としては5年連続の70%台となった。

同社は併せて、2014年6月の首都圏のマンション・建物市場動向を発表。それによると、マンションの新規発売戸数は前年同月比28.3%減の3,503戸となり、5カ月連続で減少した。

新規発売戸数に対する契約戸数は2,683戸。月間契約率は76.6%で、前月比では2.3ポイント低下、前年同月比では5.0ポイント低下した。都区部のシェアは前月の58.0%から46.1%に下落した。

1戸当たりの平均価格は前月比326万円(6.3%)低下の4,830万円と、5カ月ぶりの下落。前年同月比では3万円(0.1%)低下した。

6月末現在の翌月繰越販売在庫数は3,718戸で、前月比50戸増。7月の発売戸数は4,000戸を見込んでいる。