エミレーツ航空(本社:アラブ首長国連邦・ドバイ)はこのほど、同社50機目となるエアバスA380型機を受領した。

エミレーツはこのほど、50機目となるエアバスA380型機を受領した

エアバスA380就航都市は33都市へ

エミレーツは現在、エアバスA380型機およびボーイング777型機を世界で最も多く保有する航空会社であり、今回の引き渡しにより同社の保有機材は合計224機(全てワイドボディ機)となった。今回受領した50機目のエアバスA380型機が8月上旬に就航すると、ロサンゼルスからオークランドに広がる世界145の就航地におけるエミレーツの週間座席供給量は、合計57億有効座席キロ(ASKM)となる。

エミレーツは2010年4月以降、96機の航空機(全てエアバスA380型機とボーイング777型機)を受領し、輸送容量を有効貨物トンキロで64%、有効座席キロで71%増強すると同時に、座席利用率は常に80%近くを維持。また、同期間に48都市が新規就航地として同社のグローバル・ネットワークに加わった。今後は2017年後半までに、エアバスA380型機の保有数は約90機になる予定となっている。

2017年後半までに、エアバスA380型機の保有数は約90機になる予定

エミレーツは民間航空会社で最大のエアバスA380路線網を展開し、現在は5大陸27空港に就航している。エミレーツのドバイ/ロサンゼルス線はエアバスA380型機が運航する世界最長の路線。今後、7月16日にクウェート、7月21日にムンバイ、9月1日にフランクフルト、10月1日にダラス、12月1日にサンフランシスコ、12月3日にヒューストンが同社のA380路線網に加わり、2014年末までにはエミレーツのエアバスA380就航都市が33都市に増える。

エミレーツが保有するエアバスA380型機は、これまでに6万8,800回以上の飛行と4億500万kmを超える飛行距離で2,750万人の乗客を輸送し、試験飛行を含めると世界40以上の空港に離着陸している。エミレーツには現在、増加するエアバスA380型機の乗務訓練を受けた900人以上の操縦士と1万人以上の客室乗務員が在籍している。

エミレーツのエアバスA380型機は、これまでに40以上の空港に離着陸している

エミレーツは現在、90機のエアバスA380型機を含むワイドボディ機299機が発注済みとなっている。