旭化成ホームズ「共働き家族研究所」は、全国の30代~40代の子育て中 (末子6歳以下) の共働き夫婦(妻がフルタイム勤務)1,371名を対象に、「妻の家事ハラ」に対する実態調査を実施し結果を発表した。調査期間は6月20日~23日。
「妻の家事ハラ」経験者はおよそ7割!
調査では、夫の家事協力に対する妻のダメ出し行為を「妻の家事ハラ」と定義し、まずは「夫の家事参加率」と「家事ハラ経験率」について調査した。
「あなたは(あなたの夫は)自宅で家事を手伝ったことがありますか?」と質問したところ、「よく手伝う(47.2%)」「たまに手伝う(46.2%)」と、実に9割の人が「ある」と回答した。では、そのうちどの程度が「妻の家事ハラ」を経験しているのだろうか。夫に聞いてみたところ、「必ずある(8.0%)」「よくある(15.8%)」とおよそ4人に1人が高頻度経験者であることが判明した。また、「たまにある(29.7%)」「一度くらいはある(12.4%)」も合わせると、家事ハラ経験者は65.9%と約7割にものぼった。
夫が受けた「家事ハラ」は… やり方が「違う」「雑」「下手」の3大指摘
「家事ハラ」を経験した男性が多く存在することがわかったが、その実態はどのようなものなのか。夫には「妻の家事ハラ」を受けたことがある家事の内容を、妻には「家事ハラ」をしてしまった家事の内容をそれぞれ聞いてみたところ、両者ともに「食器洗い(夫50.8% 、妻39.0%)」がトップ、「洗濯物を干す(夫35.4%、妻38.3%)」が2位という結果となった。
続いて、具体的な「家事ハラ」の内容について調査した。夫に受けたことがある「妻の家事ハラ」の内容を聞いた結果、1位は「やり方が違う (42.6%)」だった。次いで「やり方が雑(39.8%)」「やり方が下手(26.3%)」といった指摘が続いた。
一方妻には、夫にしてしまった「家事ハラ」の内容について尋ねたところ、最も多かった内容は「やり方が雑(40.1%)」だった。次いで「やり方が違う(36.2%)」「不経済(30.7%)」といった家事ハラも多いよう。これらの結果を受けて、「妻が日常的にこなしている家事のやり方やクオリティ、ノウハウを、夫が守ってなかったり、無視してしまっていることに起因して、「妻の家事ハラ」が発生している様子がうかがる」と、同調査ではコメントしている。
ちなみに、夫が査定する「夫の家事」の自己査定額は平均1,008円だったのに対し、妻が下した評価は804円だった。