インテリジェンスは2007年4月~2014年3月にかけて、25~39歳のビジネスパーソン約6万5,000人を対象に、転職回数と転職成功率の相関性について調査した。
経験考慮し35歳以上は転職回数が効果的に作用
転職をした人を転職回数別に見たところ、2013年度は「初めて」の人が53.0%で最多、次いで「2回目」(24.3%)、「3回目」(12.7%)、「4回目」(10.0%)となっている。年度別に推移をみると、2012年から2013年にかけて、「3回目」と「4回目」の割合が大きく増加し、「初めて」の割合は減少している。
続いて年齢別に転職した人の割合をみると、34歳以下では、転職経験が「初めて」で転職に成功した人が最多となっている(29歳以下は74.1%、30~34歳は41.6%)。しかし35歳以上では、2007~2012年までは「2回目」が最多だったが、2013年には「4回目以上」が30.4%と最も多い。
これまでは転職回数が多い人の採用を敬遠する企業も見られたが、転職市場の活性化にともない、経験や実績が合致していれば転職回数を問わないというケースが多くなっている。同社は、在籍企業で出した成果が分かれば、「変化に柔軟で環境が変わっても成果が出せる」「自社でも同様に成果をあげてくれるのでは」という期待に繋がり採用に至っているようだ、と分析している。