日本航空(以下JAL)と野村総合研究所は14日、iBeaconとスマートウォッチを活用した実証実験を、7月16日より約1カ月間に渡り実施することを発表した。空港旅客業務の先進化が狙いとなっている。
iBeaconは、Appleが2013年に発表したBLE(Bluetooth Low Energy)を用いた端末の接近検知技術。実証実験では、羽田空港第1旅客ターミナルビルにおいて、各搭乗ゲートに設置されたビーコンが発する信号を、搭乗ゲート担当のJALスタッフが持つスマートフォンが受信する。これにより、JALスタッフの所在・配置状況を遠隔地にいるコントローラーデスクの担当者がリアルタイムに把握することができるようになる。同社は、旅客へのスピーディーな対応と、より効率的なスタッフの配置が実現するとしている。
また、実証実験にはiBeaconだけでなく、腕時計型ウェアラブルデバイス、スマートウォッチも活用。JALスタッフがスマートウォッチを装着することで、携帯情報機器や無線機を取り出すことなく、業務に必要な情報の入手や共有を行える環境を整えることが狙いとなっている。なお、実証実験で使われるスマートウォッチはOSにAndroidを搭載した「GALAXY Gear2」(Samsung Electronics製)および「G Watch」(LG製)などが使われる。
(記事提供: AndroWire編集部)