メルセデス・ベンツ日本はこのほど、「Cクラス」を7年ぶりにフルモデルチェンジし、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店で販売開始した。「アジリティ&インテリジェンス」のコンセプトにもとづいて最先端技術を投入し、大きな進化を遂げている。

メルセデス・ベンツ「C 180」

「Cクラス」は1982年、「190クラス」として登場以来、つねに高いに評価を受け、世界で累計1,000万台以上販売している。日本でも2011年・2012年に2年連続で輸入車Dセグメントナンバー1を達成するなど、人気が高い。

今回のフルモデルチェンジでは、「アジリティ(機敏)」と「インテリジェンス」をコンセプトに、あらゆる面が刷新された。アジリティの要素としては、軽量化が最大のトピックとなる。ボディシェルの約50%がアルミニウムという、量産車としては類を見ないぜいたくなハイブリッド構造とし、ホワイトボディで先代より70%もの軽量化を達成した。これにより、スポーティなハンドリングを実現しただけでなく、動力性能を犠牲にすることなく燃費を最大30%以上向上させている。

車重とともに機敏さの重要な要素となるサスペンションは、モデルによって3種類が用意される。中でも注目は、「C 180」などに搭載される「アジリティ・コントロール・サスペンション」。走行状況に応じてダンパー内のオイル流量を変化させ、減衰力を調整するセレクティブダンピングシステムにより、通常走行時には快適な乗り心地を、ハードな走行時には最大限の減衰力を発揮する。

インテリジェンスについては、先進の安全運転支援システムがその実態といえる。同社ではレーダーにより先行車を認識し、車間距離の維持や自動ブレーキを実現するシステムをすでに多くのモデルに採用しているが、新型「Cクラス」ではレーダーに加えてステレオマルチパーパスカメラを搭載した。これにより、前方を横切るクルマや歩行者の飛び出しにも対応し、警告や自動ブレーキが可能になった。

エンジンは1.6リットル / 2.0リットル直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンを搭載。とくに2.0リットルエンジンは同社が世界で初めて実用化した成層燃焼リーンバーン、ターボチャージャー、EGR(排ガス再循環装置)の組み合わせにより、ゆとりある動力性能と高い環境性能を発揮する。いずれのエンジンも、燃費を最大30%以上向上するとともに、「C 180」「C 200」すべてのモデルでエコカー減税100%免税を達成している。

新型「Cクラス」は4モデルがラインアップされる。1.6リットルエンジンを搭載する「C 180」は419万円、「C 180 アバンギャルド」は467万円。2.0リットルエンジンを搭載する「C 200 アバンギャルド」は524万円、同じく2.0リットルエンジンを搭載する「C 250 スポーツ」は644万円(価格はすべて税込)となっている。