MMD研究所は14日、MNPをした時期や理由について尋ねた「MNPユーザーの携帯キャリアネットワーク調査」の結果を公表した。それによると、ソフトバンクにMNPした利用者が、最も「つながりやすさ」と「通信速度の速さ」を実感しているとの結果になったという。
MNPユーザーの携帯キャリアネットワーク調査は、2013年10月~2014年6月までの期間にMNPを利用したユーザーを対象にしたもの。高速通信(Xi/4G/LTE)対応スマートフォンを利用しているNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクのユーザー各600人(計1,800人)から回答を得た。
MNPのピークは2014年3月、利用理由のトップは「キャッシュバック」
MNPを行った時期について聞いたところ「2014年3月」と回答した人が28.9%と最も多く、次いで「2013年10月」と回答した人が12.1%という結果となった。
MNPを利用した理由については「キャッシュバックやプレゼントがもらえるから」が48.3%と最も多く、次いで「毎月の料金が安くなるから」が47.6%、「安く携帯端末を購入できるから」が28.9%で続いた。
新しいキャリアでつながりやすさ、速さを実感
MNPの前後で、スマートフォンの「つながりやすさ」がどの程度変わったかについて5段階評価で聞いたところ、「とてもつながりやすい」「ややつながりやすい」を合わせ、全体の59.4%が「新しいキャリアの方がつながりやすい」と実感していることがわかった。キャリア別に見てみると、ソフトバンクにMNPした利用者が最も「つながりやすくなった」と実感しており(62.4%)、次いでNTTドコモにMNPした利用者(60.9%)、KDDI(au)にMNPした利用者(55.3%)の順に満足度が高かった。
同様に、スマートフォンの「通信速度」について5段階評価で聞いたところ、「とても速い」「やや速い」を合わせ、全体で63.2%が「新しいキャリアの方が通信速度が速い」と実感していることがわかった。キャリア別に見てみると、つながりやすさと同様にソフトバンクにMNPした利用者が最も「通信速度が速くなった」と実感しており(67.3%)、次いでNTTドコモにMNPした利用者(63.7%)、KDDI(au)にMNPした利用者(58.6%)の順に満足度が高かった。
このほか、MNP前と比べてパケ詰まりについてどう思うが聞いたところ、不満を持っているのは全体で17.6%。80%以上がMNP後にパケ詰まりについて不満を感じていないことがわかった。また、不満を持っている回答者にパケ詰まりの頻度について聞いたところ「ほぼ毎日」が36.7%だった。
(執筆:大石はるか)