東京大学の学生らが「未来の新聞」について発表する公開プレゼンテーション大会が10日、朝日新聞東京本社で開催された。

テーマは「未来の新聞をブランドデザインする」

グランプリは「記者のタレント化」を盛り込んだ電子新聞

同イベントは、2012年から始まった、東京大学教養学部と博報堂が協働で運営する特別教育プログラム「ブランドデザインスタジオ」の一つ。プログラムに参加した学生は、参加や体験、チームワークなどを通して、「正解のない問いにみんなで挑む」のだという。

2014年夏学期のテーマは「未来の新聞をブランドデザインする」。学生たちは4月から約3カ月間、朝日新聞の協力の下、新聞社の仕事や読者のニーズ、また新聞を読まない人たちの意見のリサーチや、課題の洗い出しを行い、「未来の新聞」のアイデアを考えたとのこと。

同大会でグランプリを受賞したのは、親近感を高めるため、記者の「タレント化」を盛り込んだ電子新聞を提案したチーム。また、朝日新聞賞は、働く父親へ、子供世代に流行していることを配信するサービスを提案したチームへ贈られた。

他に、毎日読者の元へ配達されることに価値を置き、ニュースを重要度順に並べる「日刊紙」を提案したチームには、この教育プログラムを監修した真船・小国教授賞が贈られた。

審査員となった喜園尚史・朝日新聞社ブランド推進担当は講評の中で、「若い人たちが新聞をどう見ているのかを率直に語ってもらい、新聞社の我々にとっても良い経験になった」と語った。