公開初日を迎えた、人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクト『THE NEXT GENERATION ‐パトレイバー‐』第3章の舞台あいさつが12日、東京・新宿ピカデリーにて行われた。
本作は、これまでTVアニメ、OVA、コミック、小説、劇場版など幅広い展開を続けてきた『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写作品で、全12話を劇場用の7章に分けて順次上映。第3章は、特車二課の生命線となるコンビニ「Max Weber」で起こった立て篭もり事件を描くエピソード4「野良犬たちの午後」と、サーファー失踪事件が起こる熱海に巨大怪獣が現れるエピソード5「大怪獣現わる 前編」という2話で構成されている。この日の舞台あいさつには、主人公・泉野明役の真野恵里菜、カーシャ役の太田莉菜、エピソード4を手がけた辻本貴則監督が登壇した。
エピソード4で大活躍するカーシャ役の大田は「初めてカーシャが中心に描かれているのでお客さんの反応が気になって……今も口の中がカラカラになるほど緊張しています」と胸中を吐露。エピソード5については「誰が主人公なのかわからないお話になっています。実際、熱海での撮影の記憶もあまり残っていないんです(笑)」と話すと、真野も「金目鯛の煮付けとかご飯がおいしかったのくらいしか残っていないよね」と思わず同意。さらに大田が「たぶん、押井さんの趣味で撮った作品ではないかと思います」と続けると、辻本監督は「今日は良い舞台あいさつになりそうですね(笑)」と暴露大会を予見する発言で、会場の笑いを誘った。
散々な言われようの押井守総監督だが、ここでビデオメッセージが上映される。司会は「カナダにいる押井監督からのビデオメッセージ」と紹介するものの、辻本監督は「あのTシャツを着た押井監督に、似たような場所であったような気がしますよ。わざとらしいカナダの国旗とか……」とバレバレの演出にツッコミ。続く真野の「私も会いました。なんか安い演出で……」という追い打ち発言に、観客は大喝采、大爆笑だった。
第3章について真野は「とにかくカーシャがかっこいい。特車二課には、かっこいい男性がいないんです。劇中でも明がテロリストに蹴りをいれますが、本当ならここは佑馬。でも特車二課には……かっこいい男性はいませんでした(笑)」と特車二課メンバーと比較しながら、カーシャを大絶賛。本格的なアクションに挑戦した大田は「昨年2月に練習が始まったんですが、最初はへっぽこ状態。アクション監督の園村さんのおかげです。ちなみに、練習のおかげで苦手だったビールの美味しさを知ることができました!」とアクションと同時にビールの味も覚えた様子。さらに大田は「アクションの練習中、辻本監督がやらしい目で見ているんです」と続け、これには辻本監督も大慌てで「スタッフの前で冗談で言う分には問題ないけど、ほら報道の人が……僕は、ちゃんと見ていたらいやらしい目線になってしまっていたようなんです」と苦笑い。また、アクション練習と長時間の撮影によって、さらに痩せたという大田だが、公開前には「大田はカーシャを演じるにあたり、拒食症になって痩せてカーシャに挑んだ」というデマのニュースを目撃したことも明かしていた。