マーサージャパンは10日、「2014年世界生計費調査-都市ランキング」を発表した。それによると、海外駐在員にとって最も物価が高い都市は2年連続でルアンダ(アンゴラ)となった。
同調査は、5大陸211都市において、住居費、交通費、食料、衣料、家庭用品、娯楽費用などを含む200品目以上の価格を調査し、それぞれを比較。今回はニューヨーク(米国)をベースとし、ニューヨークを100とした場合の各都市の指数を比べた。基軸通貨は米ドル。
2位はンジャメナ(チャド)、3位は香港(香港)、4位はシンガポール(シンガポール)、5位はチューリッヒ(スイス)、6位はジュネーブ(スイス)、7位は東京(日本)、8位はベルン(スイス)、9位はモスクワ(ロシア)、10位は上海(中国)となった。
日本の都市について見ると、東京は昨年の3位から7位に、大阪は12位から23位にそれぞれ順位を下げた。
マーサーのパートナーで、モビリティプラクティスグローバルリーダーのエド・ハンニバル氏は「ルアンダとンジャメナは相対的に物価が低い都市ですが、輸入品が非常に高価なため、海外駐在員にとっては物価が高い都市となっています。また、海外駐在員の基準を満たす安全な住居を見つけることは、困難かつかなりの費用がかかります」と話している。
一方、最も物価が安い都市はカラチ(パキスタン)で、最も物価が高いルアンダはカラチの3倍以上のコストがかかることがわかった。