三井ホームはこのほど、実証実験住宅「次世代スマートグリーンズ"MIDEAS"」をリニューアルオープンした。
スマート技術のさらなる向上を目指して
三井不動産グループは、柏の葉キャンパスエリアにおいて、環境やエネルギー問題に対応した安全・安心・サスティナブルな街づくりを目指す「柏の葉スマートシティプロジェクト」を推進。同社も同プロジェクトに参画し、同施設に最新技術を結集させ、2012年11月に実証実験をスタートさせた。
今回のリニューアルは、次世代型都市「柏の葉スマートシティ」の街びらきに合わせたもの。同施設は、木の家の特長であるCO2を蓄積する能力と、枠組み壁工法が持つ高断熱・高気密性をベースに、創・蓄エネ技術と環境技術を結集したLCCM(Life Cycle Carbon Minus)住宅となる。
リニューアルで導入された最新技術
今回リニューアルされ、実験を継続中の技術は、「ナチュラルユーザーインターフェイス Kinect(キネクト)」。モーションセンサーの「Kinect(キネクト)」を用い、手振りによって窓やブラインドなどの開閉や、風呂の湯張りなどを操作する技術に音声対応が追加された。
「タッチユーザーインターフェイス(Newアクアリウム)」は、センサー機器やコントロール機器を、モニターやタブレット端末からタッチ操作する技術。エネルギー情報や外気温度などを、直感的に把握できるように、水槽を泳ぐ魚などで表現。数値表示だけではない「見せる化」を意識した点が特徴となる。
健康空調システム「Newスマートブリーズ」や冷蔵庫などのIT家電を、外出先からスマートフォンやタブレット端末を使って操作や状態確認を行うことができる技術を導入。 冷蔵庫では、内蔵カメラにより庫内の中を撮影でき、買い物中でも冷蔵庫の中を確認できる。
磁界共鳴技術を使用した、ケーブルを必要としないEV(電気自動車)のワイヤレス給電設備。金属接触部がないため、ユーザーのよるケーブル敷設やコンセント接続の必要がない。ワイヤレス給電への取り組みは住宅メーカー初となる。
同施設の所在地は、千葉県柏市若柴282-1。完全予約制(土日は休業)で31日までメディア公開し、8月以降は実証実験を再開・継続する。