説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「atari breakout」でググっても、ブロック崩しで遊べません!?』という質問に答えます。

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パソコンやそのソフトウェアには、昔から「イースター・エッグ」と呼ばれる一種の"お遊び"が隠されていることがあります。本来の目的とは外れた機能として、画像やメッセージを表示したり、開発チームメンバーの名前をスタッフロール風に表示したりするなどの仕掛けを残しておくのです。

Googleはそのような遊び心を引き継いだのか、検索エンジンにも本来の機能とは無関係のイースターエッグがいくつか隠されています。「斜め(tilt)」で検索すると結果が斜めに表示されたり、「一回転」で検索すると結果が1回転したりすることは、その一例です。知らなければ、Safariで検索してみましょう。

ゲームも用意されています。「zerg rush」と検索すると迎撃系のゲームを、「atari breakout」で画像検索すればブロック崩しを楽しめます。しかし、遊べるのはパソコンのWEBブラウザで、iOSのSafariではそれらのキーワードを検索してもゲームが始まる気配はありません。

その理由は、Gooleの検索エンジンがWEBブラウザを判定し、動作対象外と判定した場合はゲームが始まらないようにしているためです。ゲームはJavaScriptで記述されたWEBアプリの一種であり、WEBブラウザの種類やバージョンによっては意図どおり動作しないことがあるため、パソコンより処理能力で劣るスマートフォンを弾いているのでしょう。

しかし、Googleの検索エンジンに渡すWEBブラウザの名前(ユーザエージェント)をパソコンのものにすれば、あたかもパソコンのWEBブラウザでアクセスしているかのように"欺く"ことができます。iOSのSafariにそのような機能はありませんが、Mac版Safariとブラウザとしての機能に大きな差はないため、「iCab Mobile」などサードパーティー製のWEBブラウザに用意されているユーザエージェント変更機能を使えば、パソコン同様に「zerg rush」や「atari breakout」で遊ぶことができます。

「iCab Mobile」などユーザエージェント変更機能を備えたWEBブラウザを使えば、Googleの検索エンジンにパソコンからのアクセスだと誤認識させることができます

iOSのSafariでは遊べない「atari breakout」も、ユーザエージェントを「Safari 6 (Mac)」などパソコンのものにすれば遊ぶことができます